アトランティス
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アトランティス(古代ギリシア語:Ατλαντίς、英語:Atlantis)は、ギリシャの哲学者プラトンが著書『ディマイオス』および『クリティアス』に書き記した、「一夜にして海に沈んだ」とされる伝説の大陸。実在性について今日まで様々な仮説が為されているが、未だ解明に至っていない。
概要[編集]
正確には「大陸ほどの大きさがある島」に存在する「強大な軍事力を持つ国」で「世界征服を目論んだ王国」であったが、ゼウスの怒りに触れて海中に沈められた、という大意で書かれている。
紀元前1,500~3,500年頃に地中海のサントリーニ島にあるミノア火山の噴火により滅亡したミノア王国(ミノア文明)がアトランティスのモデルであるという仮説がある[1][2]。
オカルトでのアトランティス[編集]
オカルト分野や疑似考古学で語られるアトランティス伝説は大筋において
- 高度な科学力を持つ超古代文明だった
- 12,000年前に海中に没した
- 天変地異により一夜にして海中に沈んだ
- アトランティスの末裔が生き残っている
- 「オリハルコン」という超金属を精製していた
- 超能力を自在に操っていた
などの共通点があり、ムー大陸などと同一視・混同される傾向にある。
その他[編集]
東大名誉教授の竹内均氏は、旧約聖書に突然現れ古代イスラエルを苦しめたペリシテ人という戦闘的な民族は、噴火から逃れてカナンに移り住んだサントリニ島の住人の子孫であるという仮説を立てている。また同氏は、モーセに率いられエジプトを脱出したイスラエルの民の前で海が割れ、イスラエルの民が対岸に逃れた後、追撃したエジプト軍が海に飲まれて全滅したという奇跡は、サントリニ島の噴火による津波と、津波の前に起こる引き波であったという仮説を立てている。
脚注[編集]
- ↑ “サントリーニ火山ミノア噴火-約3,500年前(ギリシア)”. 消防防災博物館. 2016年3月30日確認。
- ↑ 小澤克彦. “1.世界遺産にみる地中海域の古代・中世社会”. 岐阜大学. 2016年3月30日確認。