アジメドジョウ
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アジメドジョウ | |
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分類 | |
目 | コイ目 |
上科 | ドジョウ上科 |
科 | ドジョウ科 |
属 | シマドジョウ属 |
種 | アジメドジョウ |
名称 | |
学名 | Cobitis delicataNiwa, 1937 |
和名 | アジメドジョウ (味女泥鰌) |
英名 | Ajime-loach Delicate loach |
保全状況 | |
IUCNレッドリスト | 低危険種 (IUCN 3.1) |
アジメドジョウとは、ドジョウ科の魚類である。
形状[編集]
体長は70-100mm。背鰭はやや後方にある。
尾鰭付け根の黒紋は両方との明瞭。口は吸盤状。
型[編集]
アジメドジョウは形状的に2タイプに別れる。両タイプの遺伝子的な差は同種内に収まる。
- 斑紋収束型 (G型)
- L5は直線的。尾鰭横帯は 1-3列。
- 腹部には紋は無い。
- 斑紋分散型 (S型)
- L5 は波状か数珠状の斑紋列。尾鰭横帯は3-8列。
- 腹部にも斑紋列がある個体もいる。
生態[編集]
本種は礫底の河川中流から上流部の瀬や急流域に生息する。
春から夏にかけて、肉厚の吸盤唇を使い河床の藻類や水生昆虫を食べる。
本種は越冬のため秋に潜流の湧水域に移動し、早春になり、水温が8-10℃になると産卵する[1]。
分類[編集]
本種は、丹羽弥により記載された。
Nalbantは本種を模式種としてアジメドジョウ属(Niwaella)を新属記載した。
かつてはアジメドジョウ属に分類されていたが、現在はシマドジョウ属とされる[2]。
人間との関係[編集]
アジメドジョウは、食用魚として珍重される。
利用[編集]
アジメズシや佃煮、お吸い物などにして食用になる。
減少[編集]
分布域全域で亜個体数の減少が見られるものも、全体の個体数の傾向は安定していると考えられる。
本種の生息地は、河川流域の開発、ダム建設、河道整備による土砂の増加、水路の閉塞、水質汚染の結果より数を減らしている。 また、食用目的の乱獲も脅威となっている。
本種は2007年と2014年の環境省レッドリストで「絶滅危惧Ⅱ類(Vulnerable)」と評価された。