アジ

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アジ
分類
条鰭綱
アジ目
アジ科
亜科アジ亜科
名称
学名Caranginae
Rafinesque, 1815
和名アジ (鯵)
保全状況


アジとは、広義的にはアジ目アジ科の内、アジ亜科に分類される魚類の総称の事で、狭義的にはマアジを指すが、メアジなども「アジ」として流通している。本記事では前者を指す。アジには103種がいる。

概要[編集]

臀鰭の前方に2本(稀に1本)の遊離棘(稜鱗。りょうりん)がある。
「ぜいご」「ぜんご」と呼ばれる固い鱗列がある。マアジに対して、メアジの稜鱗は、「弱く目立たない」という。

[編集]

  • イトヒキアジ属 Alectis Rafinesque, 1815
  • マブタシマアジ属 Alepes Swainson, 1839
  • クボアジ属 Atropus Oken, 1817
  • マテアジ属 Atule D.S. Jordan & E.K. Jordan, 1922
  • ヨロイアジ属 Carangoides Bleeker, 1851
  • ギンガメアジ属 Caranx Lacepède, 1801
  • クラカケヒラアジ属 Chloroscombrus Girard, 1858
  • ムロアジ属 Decapterus Bleeker, 1851
  • コガネシマアジ属 Gnathodon Bleeker, 1850
  • クラカケヒラアジ属 Hemicaranx Bleeker, 1862
  • オニアジ属 Megalaspis Bleeker, 1851
  • パントラブス属 Pantolabus Whitley, 1931
  • クロアジモドキ科 Parastromateus Bleeker, 1864
  • シマアジ科 Pseudocaranx Bleeker, 1863
  • メアジ属 Selar Bleeker, 1851
  • ホソヒラアジ属 Selaroides Bleeker, 1851
  • ヒラマナアジ属 Selene Lacepède, 1802
  • マアジ属 Trachurus Rafinesque, 1810
  • ヒシカイワリ属 Ulua D.S. Jordan & Snyder, 1908
  • オキアジ属 Uraspis Bleeker, 1855

人間生活との関わり・利用[編集]

アジという名前は、味が良い事から来ており、広く賞味される。
青魚であり、鮮度落ちが速いため、静岡県の沼津・三島あたりでは「生で食え、焼いて食え、煮て食え」と云われている。「鯵の叩き」「なめろう」などが広く知られており、「鯵の開き」と云われる干物もよく知られている。
「小鯵の南蛮漬け」なども知られているが、煮魚としての利用はさほど一般的ではない[1]
同じく青魚で鮮度落ちが速い魚としてはが知られているが、鯖は鯵に比べて魚体が大きいため「〆鯖」「鯖味噌煮」といった「刺身以外の料理」が多いのとは趣が異なる。この点においてはは鯖寄りである。

脚注[編集]

  1. 「歩く放送事故」と呼ばれた平野レミが、NHK の『きょうの料理』レシピを公開している。「調味料の入った汁をなるべく少なめにして、水から強火でサッと煮る。煮すぎない」という基本をちゃんと押えているので煮魚全般(たとえばカレイなど))にも通用するので、参考になる。