アイスランド
アイスランド(英: Iceland)とは、ヨーロッパの国。アイスランドとは「氷の島」を意味する。正式な国名はアイスランド共和国(Republic of Iceland)。
北大西洋、グリーンランド南東に位置する島嶼国であり、北極圏に接する世界最北の独立国である。氷河と火山で有名であり、実は温泉でも知られている。
地理[編集]
ヨーロッパ北西部に位置し、独立国家としては世界で最も高緯度にある島国である。
面積は日本の1/3程度だが、高緯度に位置しているためか人口は少ない。EUには加盟していないが、ヨーロッパの他国とは離れているため、結び付きが少ない上にメリットがあまりないためと思われる。むしろ、豊富な水産資源をEUの漁業政策に圧迫されるというデメリットの方が大きい。2018年時点では最も平和な国の一つ。そのためアイスランドでは通常の警察官が拳銃を持つことはない。
さらに北にはグリーンランドがある。
名称[編集]
アイスランド語では「イーストラント」(Island)と発音する。
漢字では、氷蘭、氷州などと表す。因みに北欧の中で唯一意味が元になっている当て字である。
歴史[編集]
874年にノルウェーバイキングが移住して建国し、ノルウェーやデンマークの支配下となる。1918年にデンマークと君主連合の枠内で独立を認められ、1944年に共和国として完全に独立する。
1980年には直接選挙により、世界初の女性大統領が誕生した。
1996年10月、南部にある欧州最大のパトナ氷河が火山の噴火に伴って4立方キロ以上の氷河が溶解して大洪水となった。
経済[編集]
アイスランドの輸出の7割は水産資源である。日本とはシシャモ(キャペリン)の最大の輸出国として繋がりがある。世界有数の捕鯨国のひとつであり、伝統的な捕鯨産業を継続するため、国際捕鯨委員会(IWC)の偏向を非難して脱会し、商業捕鯨の復活を宣言している。
言語[編集]
この国は孤島という地理的な条件から、アイスランド語がバイキングの移住から純粋なままほとんど変化していない。そのため、現在まで外来語は全てアイスランド語に言い換えるのが国策になっている。また、国民は姓を持たず、他人と区別する際には、男性ならばソン(息子を意味する)、女性ならドチル(娘を意味する)を接尾語として加えることで姓の代わりとしている。