よみもの:VTuberについて(未確認の一説)
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VTuberあれこれ[編集]
この記事はVTuberに関する真偽不明の一説をまとめたものです。内容についてVTuber本人、またはプロダクション事務所などへ問い合わせるのはご遠慮ください。いやマジで。
VTuber全般[編集]
- VTuberのキャラクターは千差万別。現実世界の人間という設定、擬人化動物、架空世界の悪魔、何でもござれ。
- VTuberが実施する企画も千差万別。雑談配信、ゲーム実況、歌枠、絵画配信、ASMR、解説配信、事務所所属の場合はバーチャルライブなどなど。
- 初期のVTuberはあらかじめ動画を作成してアップする形態が多かったが、編集に時間もコストもかかること、またLive2Dなど技術革新が進んだことも相まって、現在の人気VTuberのほとんどはリアルタイム配信が主流。識者{誰?}によると、厳密には前者はバーチャルYouTuber、後者はVTuberと呼び分けるらしい。
個人勢VTuber[編集]
- ざっくり「個人勢」「企業勢」に大別。個人勢VTuberはキャラクター、立ち絵、背景絵、BGM、企画、配信機材、防音室、グッズを基本的に全て自分で手配、または協力者へ依頼。あらゆる収入も支出も全て本人の管理下。
- 毎日20人ほどが新規にデビューするとも言われるVtuberの中で、専業VTuberとして食べていくのは至難の業。人を惹きつける武器が必要なのはもちろん、収入を得るための立ち回りなど、個人事業主としての自己マネジメント力・自己プロデュース力が問われる。大多数の無名VTuberは明日の飯代すら目途が付かない毎日。
- 一方で別途「本業」があり、趣味として配信を行うVTuber、或いは事務所の社員として、職務の一つとして配信を行うスタッフVTuberという形態もあるにはあるが、全体から見れば少数。
企業勢VTuber[編集]
- 企業勢VTuberはとどのつまりアイドルやプロのスポーツ選手に似た形態。VTuberキャラクターのあらゆる権利はプロダクション事務所を運営する企業に属する。VTuber志望者はプロダクション事務所のオーディションを受け、マネジメントを受ける契約を結び、VTuberキャラクターで活動する権利を借りる。
- 各種素材は事務所が全面的にバックアップする代わりに、VTuberがやることの自由度は少な目。収入は一旦事務所が預かり、事務所の取り分を引かれた差分が貢献度に応じて再配分される。
- VTuberキャラクターの権利は事務所に帰属し、一部の例外を除き、上記契約が終了するとVTuberキャラクターで活動する権利を失う。大半の場合、そうなると事務所は引き続きそのキャラクターの権利を持ち続けるものの、表舞台からは完全にその存在を抹消される。まるで「最初からいなかった」かのように。これまでの配信のアーカイブもSNSアカウントも非公開となり、グッズ販売も終了する。
- たまに、その一部の例外が実現、すなわちキャラクターの権利を演者が譲り受けてキャラクターそのまま個人勢へと転身、または別企業が運営するプロダクション事務所が権利を買い取り、プロダクション移籍が実現する場合もないわけではない。ファンもそのままついていく場合が多く、元の事務所からすればファンを奪われてしまい損失を被る格好。周防パトラの一件は大きな反響を呼んだ。
- しかしながら環境の変化、以前の事務所との方針の違いはしばしば移籍したVTuberの精神を蝕み、転身・移籍後も引き続き活躍できるかは本人およびファン次第。
- 個人勢にも言えることだが、大手所属の人気VTuberは熾烈な誹謗中傷に晒される。誹謗中傷からVTuberを守り、対策するのもプロダクション事務所の重要な仕事。女性VTuberプロダクション「ホロライブ」は最近「サポーターガイドライン」なる文書を公開。VTuberを応援して欲しい、見守って欲しい、尊重して欲しいといったファンへのお願いが綴られているが、ファンにとっては一見当たり前にも見えるような文書をわざわざ公表せざるを得ない理由があるとも取れる。
- 一方でVTuberの希望をことさら無視し、事務所の方針を過剰に押し付けるブラック事務所も少なくない。事務所との方針のすれ違いも引退理由として多い。ミライアカリ引退の一件はVTuber界隈全体に大激震が走った。
- ブラック事務所も大概だが、目を付けた個人勢に高額機材やレッスン代を吹っ掛け、絞るだけ絞ってトンズラする悪質な詐欺事務所の存在も確認されており、時々注意喚起情報が出回る。
- VTuberの不祥事はVTuber本人のみならず事務所にも大ダメージが入るため、企業勢VTuberへの教育・拘束は厳しい。特に問題発言、差別発言は真に慎むよう厳しく教育され、テレビのアイドル同様プライベートの活動も制限される。異性ファンの怒りを買わないように恋愛禁止、異性VTuberとは決してコラボしない方針のVTuberグループも少なくない。
- 事務所の手に負えないほどの問題児は良くて長期謹慎、最悪の場合は契約解除も。潤羽るしあの一件は本人も事務所もファンも全員大ダメージを受けた。
- 企業勢VTuberを統べるプロダクション事務所を運営する企業も、大手から弱小までピンキリ。最大手にじさんじのANYCOLOR、および2番手ホロライブのカバーは株式市場に上場、豊富な資金を活用して海外進出したり大規模なVTuber専用スタジオを建設したり等、事務所においても二極化が進む。
VTuberって大変[編集]
- とにかく声を出す仕事であり、喉の病気を抱えるVTuberは数知れず。有名税とでも言うべきか、人気VTuberであるほど熾烈な誹謗中傷に晒され精神を病む場合も多く、体調不良も相まって長期休業に陥る場合も。最悪の場合そのまま復帰の目途が立たず卒業。
- VTuberを演じる「中の人」の話題はタブーとされる。ファンは決して触れないよう振る舞う一方、ファンではないゴシップ好き外野にとっては興味深い話題であり、過去の配信動画が発掘され「前世」が特定されたり、どこから漏れたか中の人の「顔バレ」が出回ったり。
- 個人勢はもちろん企業勢であっても、事務所運営会社の「社員」であることは滅多になく、専業VTuberの大多数はフリーランス。YouTuberや実際のアイドル、スポーツ選手と同様、約90万人いるVTuberのうち、大成して人気を浴び、大きく稼げるのはほんの一握り。
- 圧倒的多数はチャンネル登録数4桁に届かず、誰もいない虚空へ向かってただ独り言をしゃべり続けるのみの配信も珍しくない。一方でそのほんの一握りになれたとして、今度は税金および高額機材・レッスン代(前述の詐欺ではない正当なもの)、或いは配信のネタのための各種買い物に消え、あまり贅沢は出来ないのが実情。
- 一方で年齢・性別については、確かに若い女子が人気という実態はあるものの、何かしら長けたスキル、強烈な個性を持っていれば強力な武器になる。80歳以上のガチおばあちゃんVTuberグループも存在するし、ボイスチェンジャーの力を借りて可愛らしい少女を演じる大柄の兄貴もいる。
- 大手事務所へのオーディションの門が狭いとか、VTuberで食べていけるのはほんの一握りであるのは確かだが、VTuberそれ自体は特定の人間にのみ許されているというものではなく、誰にでも等しく門が開かれている。
いつか来る結末[編集]
- 完全な電子上の存在というわけではなく「中の人」がいるのがVTuber。どんな人気VTuberであっても、いつか終わりの時は来る。VTuber都合による引退はしばしば「卒業」と表現され、しばしばお別れのラスト配信が行われる。
- 表向きは「学業専念のため」或いは「将来の志望の変化」などとされ、実際そのような事情による卒業が多いのだろう。或いはリアル結婚した等の事情もあるかも知れない。
- 前向きな理由による卒業であれば「僕たちの前からは姿を消してしまったけれど、この空の下のどこかで元気にやっている」と考えることもできるが、「家庭の事情」や「体調不良の回復の見込みが立たない」、はたまた卒業発表より前から本人のモチベーション低下が見え隠れしていた場合、ファンは言い知れぬ不安感に陥ってしまう。「そもそも生きてるのかなぁ…」
- 一方で本人の素行不良や契約違反など、事務所都合による契約解除は「脱退」とも表現され、酷い場合はラスト配信もなしにプレスリリース1枚のみで済まされる。どちらにしても上記のように一部を除きアーカイブ非公開となり存在を抹消される場合が大半。ファンのコミュニティはやり場のない怒りで大荒れに荒れる。
- うがった見方をすれば、卒業・脱退には何らかの理由、及びそれに至った背景があるわけで。一見円満で前向きな理由が発表されたとしても、それ以前に「事務所統合後・移籍後の方針の変化に不満」「同事務所のVTuberの炎上の飛び火を受けてモチベーション低下」などなど。
VTuberコンテンツとお金[編集]
- 可愛いアイドルにファン、優れたスポーツ選手にファンがつくのと同様、VTuberにもその声、その2次元・2.5次元キャラクターへ惚れたファンがつく。
- ただ、テレビのアイドルやスポーツ選手とは色が異なり、VTuberの主な露出はもっぱらYouTubeを筆頭とする動画配信サイト。三次元の人間が出演するYouTuberと同様、ファンは基本的に動画配信サイトにて配信を視聴することでVTuberと触れ合う。コンサートへ出向いたり競技場へ足を運んだりすることで「生鑑賞」「生観戦」出来る生身の人間とは決定的に異なり、物理的に触れ合うことは絶対に不可能。
- 多くの配信サイトは視聴者から演者へ少額の「投げ銭」を送金できるシステムを導入している。最大手YouTubeではチャンネル登録者数が基準以上になると「スーパーチャット」(略してスパチャ)を受け取ることができるようになり、ファンは応援の気持ちを実際の金銭という形で示すことが出来る。
- 人気VTuberともなるとスパチャによる収入は無視できない額になる。誕生日イベント、新衣装お披露目、その他話題を呼ぶ出来事が起きた際には、暴走気味なファンからの「少額とは一体?」と言わざるを得ない高額スパチャが飛び出す。注目を集めやすい引退・卒業配信においてスパチャ額の自己最高記録を大きく塗り替えるといった皮肉なケースも数多い。
- 企業勢VTuberは普段の配信だけでなく、事務所主催の「ライブ」にも出演する。現実世界ではないバーチャルライブはもちろん、大手事務所は現実世界の会場を借り、入場チケットを販売し、実際に観客を入れ、放映機器を駆使した「疑似コンサート」を実施する。上記のように物理的に触れ合うことは絶対に不可能であり、現実の三次元アイドルと異なり握手会なんてものは出来ないが、それでもファンにとっては「推しに会いに行く」のと同等。
- VTuberの絵をあしらったグッズも重要なファンアイテム。「重大発表」とわざわざもったいぶってグッズ販売開始を告知するのはVTuberに限らずYouTuberあるある。缶バッジ、アクリルスタンド、マグカップ、タオル、ポスターなどなど。
- YouTuber同様、他企業とのタイアップ、すなわち「案件」も盛ん。VTuberキャラクターがゲーム内キャラクターとして登場したり、VTuberが好きなお酒など食品の開発を監修したり。志摩スペイン村をバズらせて入場数大幅増加をもたらした周央サンゴ、東京観光大使へ任命されたさくらみこなどなど。
- VTuberのそういった活動・グッズはとどのつまりファンからの応援という「お金」に支えられている。別に本業があるなど特殊なケースを除き、VTuberはお金を出してもらうべく様々な企画に挑戦し、ASMRボイスを売り、メンバーシップ限定配信で自分にガチ恋するよう仕向ける等、日々努力を続けている。
- そんなVTuberに正常な判断力を狂わされ、末期的なファンは自らの収入を超えるお金をぶちまける。飯代をぶちまけ、学費をぶちまけ、身内にたかり、消費者金融に手を出し…。
VTuberのファンアート[編集]
- 人気アニメ・人気ゲームのキャラクターがしばしば二次創作の対象となるのと同様、人気VTuberは多くの非公式ファンアートの元ネタとなる。本人または事務所による公式動画とは別に、ファンによる「切り抜き」動画が多数公開されている(公式動画の面白い場面を切り抜き、字幕を付けるなど再編集して、忙しいファンやファンでない人にも見やすく、とっつきやすくした動画)。
- よく出来た面白い切り抜き動画はむしろ公式へ新規ファンを呼び込む効果がある。別途定めた二次創作ガイドラインを遵守しており、悪意ある編集などの問題がない限り、ほとんどの公式側は切り抜き動画の作成・公開を容認・黙認している。忙しいVTuberの一部は、同事務所の所属メンバーの動向を切り抜き動画で知ると公言している。
- 公式配信の切り抜き編集だけでなく、自分で描いた二次創作絵のスライドショーに公式配信の音声・台詞をつけた簡易アニメを制作する「ほとんどプロ」も少なくない。広義の意味では切り抜き動画だが、もはや準公式と言えるレベルの動画には、公式に引けを取らないほどのファンがつき、果ては切り抜き作者に対してスパチャが飛ぶ。
- 二次イラスト・漫画も盛ん。VTuber側も自身を可愛く・恰好良く描いたファンアートは気になる模様。Twitterへアップされたイラストを本人が配信で紹介する事例もしばしば。新衣装と称した衣装グラフィックデータのリニューアルの際には、公開前に新衣装の予想イラストを募集する企画が行われる場合も。エロスを売りにするVtuberキャラクターの新衣装予想イベントにはしばしば、ラインギリギリの性癖全開のイラストがぶつけられる。
- 公式2Dイラストや3Dモデルの再現を試みた非公式3Dモデル、およびそれを用いた動画(MMD動画)も増えてきている。一般向けを貫く方針から万が一にも見えない公式と異なり、非公式モデルはスカートの中身も包み隠さず表現されている可能性が微粒子レベルで存在している。公式に怒られなければ良いのだが。
- 3Dモデルがある以上はフィギュアもあって当然。筋金入りの職人ファンによるフィギュアも続々登場。コンピューター上の3Dモデル同様、スカートの中身の謎が解き明かされるかも知れない。公式に怒られなければ良いのだが。
- 勢いの良い現役VTuberのファンアートが日々増加する一方、卒業または不祥事による契約解除によりファンの前から姿を消したVTuberもまたあり。取り残されたファンは非公開(削除)を免れた少数のアーカイブ、切り抜き動画、およびファンアートに在りし日の姿を求める他ない。「また逢いたい」などといったコメントは涙を誘うが、現実には不可能なレベルで難しい。