V兵器
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V兵器 (Vへいき)とは、ドイツ第三帝国が第二次世界大戦末期に開発した兵器である。現代のミサイルに相当する。
登場の背景[編集]
戦争開始当初、イギリス本土爆撃を行っていたドイツ空軍であったが、イギリス空軍が防空システムを整備した結果、ドイツ空軍の損害が増え始めた。特に軍用機搭乗員の喪失は痛手であり、搭乗員の喪失を伴わない無人兵器の開発を行った。
概要[編集]
実用化されたのはV1号とV2号である。V1号は空軍が運用する無人爆撃機形式で、現在の巡航ミサイルに相当する。パルスジェットエンジンを胴体上に1機搭載し、直線翼である。陸上基地からカタパルトで発進されたが、爆撃機から発進したものもある。時速630km/時であるため、戦闘機、高射砲によって撃墜された。V2号は陸軍が運用する液体式ロケットエンジンの兵器で現在の大陸間弾道ミサイルの先駆である。陸上基地から発射されたあと成層圏まで達し、そこから目標まで落下する。撃墜されたものは一つもない。