TOKYO YEAR ZERO Album
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『TOKYO YEAR ZERO Album』 | ||||
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Cam Lasky の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ダブステップ、ドラムンベース、ベース・ミュージック、電子音楽、ノイズミュージック | |||
時間 | ||||
レーベル | KWAIOTO Records | |||
プロデュース | Cam Lasky | |||
Cam Lasky アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
テンプレート:EAN | ||||
『TOKYO YEAR ZERO Album』(トーキョー・イヤー・ゼロ・アルバム)は2020年11月16日に KWAIOTO Records から発売されたCam Laskyの5作目のオリジナル・アルバム。
概要[編集]
本作は、英国人小説家デイヴィッド・ピースによる 小平事件を軸にした戦後東京を舞台に展開する東京三部作の第1弾『TOKYO YEAR ZERO』(文藝春秋)にインスパイアされたCam Laskyのスタジオ・アルバムである。
2020年5月からリリースされた連作EPにリワークとリマスタリングを施した16曲に、新たに制作された16曲を収録した32曲のデジタル配信通常版と2曲のシークレット・ボーナス・トラックを収録したフィジカル版がリリースされている。
フィジカル版は、全曲を収録のSDメモリーカード[注釈 1]をブックレットとともに、CDケースに収めた特殊パッケージでリリースされ、Cam Laskyのフィジカル形状の定番となった。 またブックレットには、文藝春秋原作本で不採用となった黒地活版風「カルモチン・セクション」[注釈 2]が全文収録されている。
占領期・金田一耕助 インスパイアド・シリーズ『Occupied Detective』は、「占領期ヴァース」として音楽的続編に位置づけられている。
リリース形態[編集]
SDメモリーカード(Micro SD内臓) CDケース収納フィジカル[編集]
- 特殊CDケース・パッケージ。
- カルモチン[注釈 3] 包装紙・特装SDメモリーカード。
- 黒地活版風「カルモチン・セクション」全文収録の16ページ・ブックレット。
- ボーナス・トラック「in the Black Fog 日本の黒い霧」「Revenant City 復興都市」を加えた34曲収録。
デジタル・ダウンロード[注釈 4] / ストリーミング配信[編集]
- 通常版。
- 32曲を収録。
収録曲[編集]
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- C1 - 8 Million Gods and Whole World Buddha カルモチン其ノ壱 八百万ノ神と三千世界ノ佛陀 (Original Mix)
- 主人公・片山が伍長だったころの中国出征から上陸を経て戦闘の渦中にいるモノローグ。「露営の歌」の断片が本文中に挿入されているため、当初、本トラックにもサンプルの断片が仕込まれていたが、テーマが濁るという理由で削除された。後に『TOKYO REDUX 下山迷宮』で再度登場したため、『TOKYO REDUX Album』の楽曲「Dark Medicine」では激しくエージングを施したサンプルが挿入されている。
- Tokyo Hour Zero 決定的瞬間 (Original Mix) feat. David Peace
- 1945年8月15日 東京 、宮崎光子殺害と遺体遺棄現場・旧海軍第一衣糧廠女子寮でのプロローグ。
- 東京三部作・最終章『TOKYO REDUX 下山迷宮』第二部「涙の橋」の主人公・室田秀樹が品川署の制服警官として初めて登場する。そのため『TOKYO REDUX Album』では、本トラックのビートセクションの一部がテーマスーツとして挿入されている。
- 原作者デイヴィッド・ピースが、本書のタイトルロールともいえる部分を読み上げる朗読者として参加している。
- Made of Tears 涙でデキテイル (Original Mix)
- Already Dead ワタシタチハマウ死ンデイル (Original Mix) feat. David Peace
- 取りつかれている愛人・由紀を想いながら、蚊帳の中で眠る子供たちと妻の隣で横になる片山。「Made of Tears」と対をなすトラック。
- あまりに、この家族に救いがないので曲中最後に、フィールドレコーディングした春の鳥の囀りを挿入し、楽園のテクスチャーとしている。
- 原作者デイヴィッド・ピースが朗読者として参加している。
- Black Gate 黒門 (Original Mix)
- Rotten Apricots 腐ッタ杏 (Original Mix)
- Dark Burnt Field 暗ヒ焼け野原 (Original Mix)
- Shinagawa Barrack 589 品川兵舎五百二十九番 (Original Mix)
- Pink Neon Sign 桃色ノ電飾 (Original Mix)
- Stray Dogs 野良犬たち (Origina Mix)
- Brute 人ノ屑 (Original Mix)
- C2 - Rape City カルモチン其ノ弐 強姦都市 (Original Mix)
- 第2部「涙の橋」
- Tokyo Palace 1946 昭和二十一年ノ特殊慰安所 (Album Mix)
- in Moment to Loss 喪失ノ記念碑 (Album Mix)
- Another Name, Another Life 新しい名前、新しい生活 (Album Mix)
- Pink Socks and Red Rubber Sole ピンクに染めた靴下と赤いゴム底 (Album Mix)
- I Don’t Remember 思ヒ出したくナイ (Album Mix)
- Brute Beyond 人ノ屑、その先 (Original Mix)
- Asylum 松澤精神病院 (Album Mix)
- Adachi or Senju 安達か千住か? (Original Mix) feat. David Peace
- 原作者デイヴィッド・ピースが朗読者として参加している。
- C3, 4 - Atro-City カルモチン其ノ参と肆 凶悪都市 (Original Mix) feat. David Peace
- 第3部「骨の山」。
- 原作者デイヴィッド・ピースが朗読者として参加している。
- Pistol and Clmotin 拳銃とカルルモチン (Album Mix)
- 1945 Wristwatch 昭和二十年ノ腕時計 (Album Mix)
- Cicadas and Mosquitoes 蝉と蚊 (Album Mix)
- Pull the Trigger 撃鉄ヲ起こせ (Album Mix)
- Blood Flecked Scroll 血痕ノツイタ掛け軸 (Album Mix)
- My War 俺ノ戦争 (Album Mix)
- My War マウヒトツノ俺ノ戦争 (Alternate Mix) feat. David Peace
- 原作者デイヴィッド・ピースが朗読者として参加している。
- Showa Dead City 昭和ノ屍 (Album Mix)
- Oblivion 忘却ノ家 (Album Mix)
- Tokyo Year Zero 東京零年 (Original Mix) fear. David Peace
- エピローグ
- ハウス・ミュージック版『Occupied City (Main Mix)』[注釈 6](2016年) から継続されている管弦楽によるテーマスーツ「(通称)Occupied Strings」がここでも使われている。
- 原作者デイヴィッド・ピースが朗読者として参加している。
- C5 - Deranged City カルモチン其ノ伍 発狂都市 (Original Mix)
- in the Black Fog 日本の黒い霧 (Physical Bonus)
- ボーナス・トラックとして、フィジカル版に収録されている。
- Revenant City 復興都市 (Physical Bonus)
- ボーナス・トラックとして、フィジカル版に収録されている。
関連項目[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ PCやスマートフォンをはじめとするデジタル機器でのリスニングを想定した microSDカードを格納したSDメモリーカード・アダプター仕様となっている。
- ↑ デイヴィッド・ピース『TOKYO YEAR ZERO』(文藝春秋)で随所に挿入されている主人公・片山の中国戦線でのモノローグ。文藝春秋翻訳編集部で呼ばれていた通称 https://twitter.com/Schunag/status/1256620231180484609 を、そのまま継承している。
- ↑ 主人公・片山(三波)が常用する沈痛催眠剤であり『TOKYO YEAR ZERO』を象徴するキーアイテム。芥川龍之介、金子みすゞ 、太宰治が自死の際に服用したことで知られる。
- ↑ 一部のDSPから曲数が多いことを理由に、数か月間放置されるなどの嫌がらせを受けたことにより、以降、完全版や高音質版をストリーミングやオフィシャルサイトでリリースするようになった。
- ↑ デイヴィッド・ピース『TOKYO YEAR ZERO』第三部最終章より。1946年8月28日 東京 雨。死者の町で、おぼろげな光の中、Ovlivionの家で蜘蛛が歌う。「夜遊びしないで、早う寝ろ」 と、ツイッターにリリーノートを綴っている。
- ↑ 2016年4月25日にリリースされたEP『AMON』に収録。公式には廃盤となっているが Spotify 上にのみ意図的に残されている。
出典[編集]
- ↑ “Cam Lasky『TOKYO YEAR ZERO Album』のアルバムページ” (日本語). 2020年11月16日確認。
外部リンク[編集]
- Cam Lasky : TOKYO YEAR ZERO Album - 本作のWEBサイト