Jリーグ・ディビジョン2-2013
Jリーグ・ディビジョン2-2013
概要[編集]
22チームが参加し、2回総当たりで行われた。このうちヴィッセル神戸・ガンバ大阪・コンサドーレ札幌は前年のJ1から降格し、V・ファーレン長崎が新たにJ2に昇格した (入れ替わりでFC町田ゼルビアがJFLに降格) 。
G大阪と神戸の関西からの降格組が、終始昇格争いをリードする展開となった。
神戸は開幕3連勝、開幕後10試合で8勝1分け1敗とスタートダッシュに成功。第2節から第15節まで首位をキープし、序盤戦の上位争いを引っ張った。G大阪は序盤こそ10試合で5勝5分けと若干もたついたものの、第14節から6連勝を記録するなど徐々に調子を上げ、第15節でシーズン初の首位に浮上。以降は両チームとも大きく取りこぼすことなく勝ち点を積み重ね、一度も3位以下に落ちることなく早々に自動昇格圏を固めた。G大阪は第35節で首位の座を神戸に明け渡したものの、39節の勝利で奪還、同時に3試合を残して1年でのJ1復帰が決定。神戸も続く第40節で、敗れたものの3位京都の敗戦により昇格を決めた。
最後の1枠をかけたプレーオフ圏争いは多くのチームが終盤まで可能性を残す混戦となったが、J1経験組のモンテディオ山形や東京ヴェルディ、序盤の好調を維持できなかった栃木SCやファジアーノ岡山などがまず脱落。残りのチームが団子状態で争う中、第32節から38節まで7連勝を記録した京都サンガFCが一歩抜け出し、第41節に1試合を残して3位の座を確保した。残る4位から6位までの3つの座に対し、序盤から常に上位を争ってきた長崎とジェフユナイテッド千葉、後半に入り猛追してきた徳島ヴォルティス、札幌、松本山雅FCの計5チームが可能性を残す状況で最終節を迎えた。
最終節、4位長崎と6位徳島の直接対決は徳島が制し、勝てばプレーオフ圏が決まる7位の札幌はギラヴァンツ北九州に痛恨の引き分け。8位松本は愛媛FCに勝利したものの、5位の千葉がガイナーレ鳥取に2点を先行されながらロスタイムに追いつく劇的な展開で、起死回生の勝ち点1を確保。この結果、プレーオフ圏は3位京都、4位徳島、5位千葉、6位長崎で確定。J参入1年目の長崎は、第13節で一時は2位にまで浮上するなど新規参入チームの成績記録を大幅に更新し、いきなりのプレーオフ進出を果たした。
一方の下位争いでは、前年からの経営難に苦しむFC岐阜が開幕から大苦戦し、第1節から第18節まで最下位に低迷。これに加え、第19節に最下位に転落したザスパクサツ群馬や、カターレ富山、北九州、ロアッソ熊本などが残留争いに巻き込まれることになったが、第29節に監督を交代した鳥取が、以降最終節まで未勝利(5分け9敗)と完全に裏目に出る形となり、第34節で最下位に転落。そのまま抜け出せすことが出来ず、第41節で最下位が確定した。その後JFLで2位となったカマタマーレ讃岐がJ2ライセンスを認められたことにより、入れ替え戦への出場が決まった。
またこのシーズンは先述した岐阜のほか、アビスパ福岡に資金ショート寸前まで陥る経営危機が発覚[1]。栃木も債務超過解消のため運営方針見直しを表明する[2] など、クラブライセンス制度の本格運用開始を控え、緊縮財政を取るチームが目立った。
結果[編集]
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | 備考 |
1 | ガンバ大阪 | 42 | 25 | 12 | 5 | 99 | 46 | 89 | 昇格 |
2 | ヴィッセル神戸 | 42 | 25 | 8 | 9 | 78 | 41 | 83 | 昇格 |
3 | 京都サンガFC | 42 | 20 | 10 | 12 | 68 | 46 | 70 | |
4 | 徳島ヴォルティス | 42 | 20 | 7 | 15 | 56 | 51 | 67 | 昇格 |
5 | ジェフユナイテッド千葉 | 42 | 18 | 12 | 12 | 68 | 49 | 66 | |
6 | V・ファーレン長崎 | 42 | 19 | 9 | 14 | 48 | 40 | 66 | |
7 | 松本山雅FC | 42 | 19 | 9 | 14 | 54 | 54 | 66 | |
8 | コンサドーレ札幌 | 42 | 20 | 4 | 18 | 60 | 49 | 64 | |
9 | 栃木SC | 42 | 17 | 12 | 13 | 61 | 55 | 63 | |
10 | モンテディオ山形 | 42 | 16 | 11 | 15 | 74 | 61 | 59 | |
11 | 横浜FC | 42 | 15 | 13 | 14 | 49 | 46 | 58 | |
12 | ファジアーノ岡山 | 42 | 13 | 17 | 12 | 52 | 48 | 56 | |
13 | 東京ヴェルディ | 42 | 14 | 14 | 14 | 52 | 58 | 56 | |
14 | アビスパ福岡 | 42 | 15 | 11 | 16 | 47 | 54 | 56 | |
15 | 水戸ホーリーホック | 42 | 14 | 13 | 15 | 50 | 58 | 55 | |
16 | ギラヴァンツ北九州 | 42 | 13 | 10 | 19 | 50 | 60 | 49 | |
17 | 愛媛FC | 42 | 12 | 11 | 19 | 43 | 52 | 47 | |
18 | カターレ富山 | 42 | 11 | 11 | 20 | 45 | 59 | 44 | |
19 | ロアッソ熊本 | 42 | 10 | 13 | 19 | 40 | 70 | 43 | |
20 | ザスパクサツ群馬 | 42 | 9 | 13 | 20 | 43 | 61 | 40 | |
21 | FC岐阜 | 42 | 9 | 10 | 23 | 37 | 80 | 37 | |
22 | ガイナーレ鳥取 | 42 | 5 | 16 | 21 | 38 | 74 | 31 | 降格 |
脚注[編集]
- ↑ “アビスパ危機 経営難 資金5000万円不足 Jリーグ退会も”. 西日本新聞. (2013年10月16日) 2013年11月24日閲覧。
- ↑ “栃木SCは会見で現在の経営状況や今後の方針について説明”. 栃木放送. (2013年11月5日) 2013年11月24日閲覧。
関連ページ[編集]
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1999 |