2019年8月1日の金星食

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2019年8月1日の金星食(2019ねん8がつ1にちのきんせいしょく)は、東アジア北アメリカ大陸で見られる。

各天体の様子[編集]

は新月直前、金星は外合直前で、いずれも太陽に近い位置にある。

日本[編集]

西日本では全く見ることができない。東日本でも、ほとんどの地域で月出帯食となる。例えば、東京では、4時39分に出現となるが、月の高度は2°足らず、しかも10分後に日の出が控えており、空がかなり明るい中での観測となる。道東では潜入も見ることができる。しかし、これも悪条件である。例えば、根室市では、3時52分に高度1°で潜入となる。4時47分の出現時は10°ほど高度があるが、4時7分に太陽が昇っており、出現時には金星の数度下にある。これを視界に入れないことは困難であり、観測は危険といえる。

このように、高度は低いが、太陽を視界に入れずに安全に観測できるのは日本などに限られるだろう。

中国[編集]

中国東北部の一部で、出現のみ見られる。佳木斯市では高度2°のところでの観測となる。

ロシア[編集]

シベリア東部で観測できる。ウラジオストクでは日の出前に出現のみ高度1°で見られ、安全に観測可能。潜入を安全に観測できるのは高度1°でのネリュングリなどに限られる。接食が見られる地域もあるが、安全に観測可能な地域に集落はない。

カナダ[編集]

北東部を除いて観測できるが、安全な観測は困難である。

アメリカ本土・アラスカ[編集]

カリフォルニア州アリゾナ州のそれぞれごく一部を除いて観測できるが、安全な観測は難しい。

メキシコ[編集]

北部で観測できるが、安全な観測は至難の業。

カリブ海諸国[編集]

ほぼ全域で、月没時の観測になるが、月が先に沈んでしまうので、やはり安全な観測は至難の業。

ベネズエラ・コロンビア[編集]

北部の一部で観測できるが、月が先に沈んでしまうので、やはり安全な観測は至難の業。