国鉄121系電車

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国鉄121系電車とは、国鉄が設計・製造した直流近郊形電車である。
当形式を改造したJR四国7200系電車については別ページに記載する。

概要[編集]

瀬戸大橋開通により本四備讃線が直流電化で開業するのに併せて、香川県内の予讃本線高松 - 坂出間、多度津 - 観音寺間および土讃本線多度津 - 琴平間が四国の国鉄路線として電化されることが決定。同区間用として製造された。民営化にあたっては全車両が四国旅客鉄道(JR四国)に承継された。なお、2022年2月現在は全車両が7200系に改造されたため、形は一緒だが形式消滅となっている。
国鉄が民営化後のJR四国への経営状況を見据えて残した置き土産である。

車両の種類[編集]

←高松/琴平、新居浜、伊予西条→
クモハ121+クハ120
当時の国鉄型は2両編成新造車の場合、1M1T方式にすることが多かった。この形式も例にもれずそうなっている。

形式別紹介[編集]

ともに軽量ステンレス車体となっている。

クモハ121[編集]

パンタグラフを搭載。1M構造であり、119系105系と同様に本車1両のみでの単独運用も可能。

クハ120[編集]

パンタグラフ非搭載の付随制御車。台車には101系のものが再利用されている。

車内設備[編集]

211系115-1000系のような近郊形電車にならってセミクロスシートになっている。
なお、トイレは設置されていない。そのため、瀬戸大橋を超えての旅客運用はない。トイレ無いのきっつ…(殴)

改造[編集]

ワンマン化改造[編集]

2011年11月より多度津工場にて第1編成のワンマン化改造が行われ同月14日に出場した。また後日第2編成も同様の改造がされた。

7200系化[編集]

2016年3月からはさらなる延命のために7200系への改造が始まり、同月15日より7203Fが運用を開始。それ以外についても2019年までに7200系に改造されてここで121系が形式消滅している。
以降の動向はJR四国7200系電車を参照されたい。

その他[編集]

関東走行[編集]

東急車輛製造で落成した編成は、試運転で横須賀線を走行したため、品川駅や横須賀駅にも入線した。

警戒色[編集]

JR四国色になった後、警戒色として前面が赤帯になった編成が存在した。

連結改造車[編集]

当形式の運行開始当初は、電化区間が途切れていた関係で一部の編成が多度津駅常駐となっていたため、検査時には同区間をディーゼル機関車での回送対応工事が施工されていた。

瀬戸内びんび列車[編集]

2004年10月に、高松市のサンポート高松とその周辺地域「第24回全国豊かな海づくり大会」が開催された。これに合わせて、当大会PRのためにクモハ121-11+クハ120-11の2両に魚のラッピングを施した「瀬戸内びんび列車」を香川県とJR四国の共同企画で同年9月から約1年間運行した。

関連ページ[編集]