龍智江子

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龍 智江子(りゅう ちえこ、? - 令和2年(2020年8月15日)は、長崎市に投下された原子爆弾により被爆した女性である。原爆の惨状を伝える写真の少女で有名になった。

略歴[編集]

長崎県長崎市出身。既婚者で長男あり。

昭和20年(1945年8月9日に長崎市に原子爆弾が投下された際、龍は爆心地からおよそ1キロの地点で被爆した。15歳のときといわれており、翌8月10日に爆心地近くにあった自宅跡に戻ると、母親が着けていた鼈甲の髪留めの近くに黒焦げの遺体があり、母親の遺体と判断したといわれている。そして、龍が黒焦げになった遺体の傍で立ちすくむ様子を旧日本陸軍の報道部員だった男性が撮影し、この写真は現在でも長崎市の長崎原爆資料館に展示されている。

それから龍は大川市に移り、死去するおよそ20年前には孫が通学していた小学校から依頼されたことを契機にして、被爆体験を語る活動を続けていた。

令和2年(2020年)8月15日午後5時47分に心不全のため、福岡県大川市の病院で死去した。90歳没。奇しくも忌日は75年目の終戦記念日であった。