麻生陣屋(あそうじんや)とは、現在の茨城県行方市麻生1147-1に存在した陣屋である。
慶長9年(1604年)、新庄直頼が3万石で霞ヶ浦東岸の突き出た岬の先端に陣屋を築き、ここを常陸国麻生藩の藩庁としたのが起源である。
延宝4年(1676年)、直頼の曾孫で当時の藩主である新庄直矩が継嗣無く死去したため、麻生藩新庄家は改易となった。しかし、先代の新庄直時がまだ存命していたため、麻生藩は再興を許されて再度、麻生陣屋を使用することも許可された。
現在、陣屋の跡地には行方市立麻生小学校がある。土塁や空堀が現在にわずかに遺構を伝えており、周囲には家老屋敷も存在する。