鬼塚友章

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鬼塚 友章(おにづか ともあき、1972年 - )は、日本警察官僚福岡県出身[1]2022年7月8日奈良市で発生した安倍晋三銃撃事件当時の奈良県警本部長として知られる。

人物・来歴[編集]

九州大学法学部を卒業後、1995年に警察庁入庁。 北村滋国家安全保障局長の側近の一人でもあり[2]、2011年に警察庁警備局公安課理事官、2016年に警察庁警備局警備課警護室長を歴任するなど[3]、これまでのキャリアの中でも要人警護といった警備・公安畑での経歴が長く、いわゆる「警備のプロ」として警察内部でも評価されていた[4]。入庁以来、公安・警備畑を歩んできた鬼塚は内閣情報調査室時代に当時のトップ・北村滋内閣情報官に引き立てられ、北村が国家安全保障局長に抜擢される際には同局に異動し、内閣参事官を歴任した[5]

安倍晋三銃撃事件において[編集]

2022年3月に奈良県警察本部長に就任したが[1]、同年7月8日に発生した安倍晋三銃撃事件を受け、翌7月9日の夕方から記者会見を行い、「警護、警備に関する問題があったことは否定できない。本部長として痛恨の極みで、27年余の警察官人生で最大の悔恨だ」と謝罪した[6]

事件発生から49日後の8月25日に減給3か月の処分が降り、奈良県警本部長の辞職が承認された。中村格警察庁長官、櫻澤健一警備局長らとともに8月30日付で引責辞職した[7][8][9][10]

著作[編集]

論文[編集]

  • 「G8司法・内務大臣会議における薬物犯罪への取組み」(『警察學論集』第62巻第2号、2009年)

脚注[編集]

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  1. a b 奈良県警察本部長からのごあいさつ”. 奈良県警察本部 (2022年5月13日). 2022年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月25日確認。
  2. 川邊 克朗 (2022年7月25日). “安倍氏銃撃事件をキッカケに「エリート警察官僚たち」の“権力地図”が激変している理由”. 現代ビジネス. 2022年8月25日確認。
  3. “トップは警備のプロ…”銃撃”を防げなかった奈良県警への「疑問」”. FRIDAY. (2022年7月8日. https://friday.kodansha.co.jp/article/252849 2022年8月25日閲覧。 
  4. 日本放送協会. “安倍元首相銃撃事件 奈良県警鬼塚本部長に懲戒処分 辞職へ | NHK”. NHKニュース. 2022年8月25日確認。
  5. “安倍元首相銃撃事件で、奈良県警本部長は更迭で警察に留まるのか、辞職で警察を去るのか?”. デイリー新潮. (2022年8月2日. https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08020600/ 2022年8月25日閲覧。 
  6. “奈良県警本部長「警護・警備に問題、否定できない」 安倍元首相銃撃”. 毎日新聞. (2022年7月9日. https://mainichi.jp/articles/20220709/k00/00m/040/180000c 2022年8月25日閲覧。 
  7. 中村格警察庁長官の辞職、閣議で承認 30日に交代へ日本経済新聞2022年8月26日 10:20
  8. 奈良県警の鬼塚友章本部長が辞職…安倍元首相銃撃で引責「事態の重大さにかんがみ願い出」読売オンライン2022/08/25 16:53
  9. 日本放送協会. “【全文】奈良県警 鬼塚本部長会見 “職を辞して責任取るべき” | NHK”. NHKニュース. 2022年8月25日確認。
  10. 中村警察庁長官が退任、新長官に次長の露木氏産経新聞2022/8/26 10:43