風の強さ
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日本の気象庁は、風速に基づいて風の強さと吹き方(かぜのつよさとふきかた)を以下のように定義している[1]。
表現 | 定義 | 平均風速 (m/s) |
速さの目安 | 人への影響 | 屋外・樹木の様子 | 走行中の車 | 建造物 |
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やや強い風 | 風速10m/s以上15m/s未満 | 10以上 15未満 |
一般道路の自動車 | 風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。 | 樹木全体が揺れ始める。電線が揺れ始める。 | 道路の吹流しの角度が水平になり、高速運転中では横風に流される感覚を受ける。 | 樋が揺れ始める。 |
強い風 | 風速15m/s以上20m/s未満 | 15以上 20未満 |
高速道路の自動車 | 風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る。高所での作業はきわめて危険。 | 電線が鳴り始める。 看板やトタン板が外れ始める。 | 高速運転中では、横風に流される感覚が大きくなる。 | 屋根瓦・屋根葺材がはがれるものがある。雨戸やシャッターが揺れる。 |
非常に強い風 | 風速20m/s以上30m/s未満 | 20以上 25未満 |
何かにつかまっていないと立っていられない。 飛来物によって負傷するおそれがある。 | 細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。看板が落下・飛散する。道路標識が傾く。 | 通常の速度で運転するのが困難になる。 | 屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある。 固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。ビニールハウスのフィルム(被覆材) が広範囲に破れる。 | |
25以上 30未満 |
屋外での行動は極めて危険。 | 固定の不十分な金属屋根の葺材がめくれる。養生の不十分な仮設足場が崩落する。 | |||||
猛烈な風 | 風速30m/s以上または瞬間風速50m/s以上 | 30以上 35未満 |
特急列車 | 多くの樹木が倒れる。電柱や街灯で倒れるものがある。ブロック壁で倒壊するものがある。 | 走行中のトラックが横転する。 | ||
35以上 40未満 |
外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出するものがある。 | ||||||
40以上 | 住家で倒壊するものがある。鉄骨構造物で変形するものがある。 |
「猛烈な風」は、極めて稀にしか発生せず、発生原因の多くは台風や非常に発達した低気圧などである。なお、暴風警報基準以上の風を「暴風」といい、風の強い状態を「強風」と総称する。また、風速0.3m/s未満の風は「静穏」と表現される[1]。
なお、 風のおおよその強さを実際の現象から見積もる場合は、ビューフォート風力階級の使用が便利である。