青木島遊園地

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青木島遊園地(あおきじまゆうえんち)は、長野県長野市青木島町大塚1309−1に所在した公園。長野市は、地元の青木島地区住民に対し、2023年3月31日に廃止すると2022年10月に通知。一部反対市民の署名運動、住民監査請求、市議会への請願等の方法での抵抗も虚しく予定通り廃止した。

概要[編集]

主に小学生以下の児童を対象に放課後の預かり・活動の場として設置された、長野市放課後子どもプラン施設青木島児童センターに隣接する公園。周囲には長野市立青木島小学校青木島保育園などがあり、設置当初は保育園児・児童センターの児童たちが利用していた。しかしここ数年は使用されていなかった。雲梯遊具が設置されていた。

設置の経緯[編集]

2004年、地元区長会からの公園設置の要望に応え、長野市が公園を整備。敷地は私有地であるため、土地賃貸借契約により運用される所謂「借地遊園地」。当初、借地料は地元自治組織と市役所が折半で負担していた。

騒音問題[編集]

公園利用者は主に午前中は近隣の保育園・午後は隣接する児童センターの利用者であり、常時100人程度の児童たちが公園を利用していたと報道されている。近隣の高齢男性が何度も騒音に対する苦情を入れたため、長野市は植え込みを置いて垣を作ったり、入口の場所を変更するなど対策を講じてきた[1]。また送迎時の車がアイドリング状態で並ぶことも苦情の一つと報じられている[2]

廃止報道とその反響[編集]

2022年12月6日日本テレビが遊園地の廃止を報じたところ、TwitterなどSNSで拡散され全国に波及していった。地元住民の有志により『青木島遊園地を考える会』が発足し、公園存続の署名活動が行われた[3]

報道[編集]

全国ニュースで取り扱われた際、「1件の住民による苦情」[4]と見出しにしたことで、全国に波及していった。フジテレビTBSテレビ朝日NHKなども追随したことで、「1人の苦情で公園が廃止された」という認識が広まった。

廃止決定・その後[編集]

荻原健司市長は3月1日長野市議会本会議にて、公園の廃止・地権者に返却すると表明した[5]。すでに土地の所有者が次の利用計画を進めているため継続して使用することができないと説明。予定通り廃止に踏み切り、4月には更地にする工事を開始した。しかし、5月になっても廃止を惜しむ声は止まず、市は地域内の青木島小学校内に遊び場を拡充する計画を住民に説明した。

脚注[編集]

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