青山薫 (社会学者)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

青山 薫(あおやま かおる、1962年[1] - )は、日本の社会学者。神戸大学大学院国際文化学研究科国際文化学部教授。専門分野は社会学、調査方法論、ジェンダー/セクシュアリティ、移住、性労働[2]。一般社団法人ピープルズ・プラン研究所運営委員[3]。特定非営利活動法人社会理論・動態研究所所員[4]

略歴[編集]

1986年法政大学社会学部卒業[5]。1995年ウォーリック大学「ジェンダーと国際開発」修士課程修了。2005年エセックス大学社会学部博士課程修了[5][1]。エセックス大学社会学部教務助手、タイ王国国立研究院外国人研究員を経て[5]、2007年時点で東北大学法学研究科「ジェンダー法・政策研究センター」COE研究員[1]。2009年時点で京都大学文学研究科GCOE特定助教、2010年時点で神戸大学国際文化学研究科准教授[6]。2014年同教授[5]

人物[編集]

  • 英国のウォーリック大学大学院で南北格差・貧富の格差とジェンダーの関係を学び、夏休みに日本に帰国して「アジア女性資料センター」でボランティアをして以来、セックスワーク、人身取引、移住について研究している。その後、エセックス大学で仕上げた博士論文を『「セックスワーカー」とは誰か――移住・性労働・人身取引の構造と経験』(大月書店、2007年)として刊行した[5]
  • 売買春の非犯罪化を主張している[5][7]
  • 2016年にNPO法人ヒューマンライツ・ナウ(HRN)が提案した「AV業界に対する規制強化」に反対する意見を述べた[8]
  • 一般社団法人ピープルズ・プラン研究所SWASH(Sex Work and Sexual Health)などで活動している[2]。2008年時点でピープルズ・プラン研究所共同代表[9]。SWASHとは2006年いらい調査協力関係にある[10]
  • かつて男性と結婚していたが、現在の連れ合いは英国人女性である[5]。2人は2009年に英国で市民パートナーシップ(同性パートナーの登録制度)に登録した後、日本で暮らしている[11]。2015年2月に第30回CGraSS公開レクチャー・シリーズ「親密な関係にかんする市民権――異国籍同性カップルが日本で子どもを産み育てる場合」で講師を務めた[12]
  • 2008年のピープルズ・プラン研究所の講師プロフィールでは「社会学をするフェミニスト」「バイセクシュアル・シングルマザー」と紹介されている[9]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『「セックスワーカー」とは誰か――移住・性労働・人身取引の構造と経験』(大月書店、2007年)
  • Thai Migrant Sex Workers from Modernisation to Globalisation, Palgrave/Macmillan, 2009

共著[編集]

  • 千田有紀、中西祐子共著『ジェンダー論をつかむ』(有斐閣[Textbooks tsukamu]、2013年)

編著[編集]

  • Ochiai, Emiko and Aoyama, Kaoru eds, Asian Women and Intimate Work, Brill, 2014

訳書[編集]

  • マイケル・バラット・ブラウン著、市橋秀夫共訳『フェア・トレード――公正なる貿易を求めて』(新評論、1998年)

出典[編集]

  1. a b c 「セックスワ-カ-」とは誰か / 青山 薫【著】 紀伊國屋書店ウェブストア
  2. a b 青山薫 神戸大学大学院国際文化学研究科 国際文化学部
  3. PP研とは ピープルズ・プラン研究所
  4. 青山 薫 Institute on Social Theory and Dynamics
  5. a b c d e f g 青山 薫(AOYAMA Kaoru)――セックスワーカー・性的少数者に寄り添う Research at Kobe
  6. 青山 薫 (70536581) KAKEN
  7. 「売買春を犯罪とするな」アムネスティの新方針を支持する理由 青山薫教授に聞く 弁護士ドットコム(2015年10月5日)
  8. AV規制強化「議論の場に業界関係者を」神戸大・青山教授に聞く 弁護士ドットコム(2016年12月17日)
  9. a b 一度に読み解くセックスワークと人身取引 ピープルズ・プラン研究所
  10. 青山薫 | 著者 SYNODOS -シノドス-
  11. 研究交流部門 ジェンダー社会科学研究センター
  12. 研究交流部門 ジェンダー社会科学研究センター

外部リンク[編集]