阿波物語
ナビゲーションに移動
検索に移動
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
著者は二鬼島道智といい、十河存保に仕えた家臣で、四国制圧を目指す長宗我部元親とも戦ったことがある人物である。そのため、覚書風の家伝となっている。
この道智は『昔阿波物語』を書いた人物である。巻末に明暦3年(1657年)に正本の通りに書写したという道智の証判がある。そのため、これ以前の成立となる。
別称は『みよしき』、『阿波三好物語』(あわみよしものがたり)。
内容[編集]
三好之長から三好長治に至るまでの阿波三好氏の事績を1つ書きに列挙したものである。全1巻。戦国時代の阿波国の情勢を知る上でも貴重な資料である。之長については「喜雲」、長治については「長春」とも書いている。
なお、著者の道智は永禄8年(1565年)の生まれで、中富川の戦いにも参加した人物である。