長元記

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長元記』(ちょうげんき)とは、戦国時代の四国の英雄である長宗我部元親の1代記である。

概要[編集]

著者・成立年代[編集]

著者はかつて長宗我部元親の家臣だった立石正賀。成立は江戸時代前期の万治2年(1659年である。

長元とは、「」宗我部「」親からとったものである。別称は『長元物語』(ちょうげんものがたり)、『立石正賀記』(たていしまさよしき)。

内容[編集]

前編と後編からの全2巻。前編が「乾」、後編が「坤」と名付けられている。なお、著者の立石自身も「立石助兵衛」として登場している。

  • 前編 - 戦国時代の土佐の分裂状態から始まる。長宗我部氏の勃興と元親の事績について描かれている。
  • 後編 - 元親の四国制圧戦から豊臣政権時代、そして元親の死去までが描かれている。なお、「土佐国先代守護の事」「元親公言行」の2項目については別人の輔筆の可能性が指摘されている。

立石は元親に仕えていた時期があるため、これは軍記というより覚書であり、史料の信頼性は高いと見られている。ただ、元親にかなりバイアスがあてられていること、恐らく立石がこれを書いたのがかなり高齢であったためか、同一事実の重複記事などが見られる。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]