遠距離割引

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遠距離割引(えんきょりわりびき)とは、運輸業において、長距離を利用する顧客へのサービスとして設定される運賃料金の割引である。

概要[編集]

遠距離割引を示す「遠距」のランプが点灯中

主にタクシーハイヤーに存在するが、鉄道・路線バスにおいても遠距離逓減制を通じて事実上の遠距離割引を行っている。

タクシーの場合、運賃が一定額以上になった場合、その一定額を超えた分からある割合で割引を行う。最も多いパターンは9,000円を超えた分を1割引するというもので、例えばタクシーメーターに表示された運賃が10,000円の場合、10,000円を超えた分は1,000円であるので、割引額は1,000円に0.1をかけて100円。よって、乗客が支払う運賃は9,900円である。

なお2000年代から2023年頃まで、関西圏を中心に5,000円超分を5割引するという55割というものが存在した。
例えばメーター表示の運賃が10,000円の場合、5,000円を超えた分は5,000円であるので、割引額は5,000円に0.5をかけて2,500円。乗客が支払う運賃は7,500円である。この55割は長距離利用者からすれば運賃が割安になるのだが、乗務するタクシードライバーからすれば、長時間の割に営収が少なくなることから嫌われる傾向にあった。
なおこの55割を最初に導入したのは大阪市を中心として営業していた関西中央グループであった。