ベアリング
(軸受から転送)
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ベアリング(Bearing)とは、回転運動する軸などを支持するための部品である。軸受けとも。
概要[編集]
回転する軸を支えるほか、滑らかに回転させるためにも使用される。回転する部品がある機械にはほぼ間違いなく使われており、自動車や洗濯機まで、幅広い製品に使われている。耐久性や摩擦による損失を防ぐため、高品質なベアリングが求められており、ベアリングの品質が製品の品質を左右するといっても過言ではない。日本産のベアリングは世界のシェアの4割近くを占めており、スウェーデン、ドイツと3か国で世界シェアの過半数を占める。
種類[編集]
- 転がり軸受け
- 内輪と外輪の間に転動体と呼ばれるものを配置したもの。ボールベアリングが有名。
- すべり軸受け
- 軸と軸受けが面(すべり面)で接しており、油膜などで間を潤滑させる。コンロッドメタルはこれ。
- 磁気軸受け
- 軸を磁力によって支持するタイプ。軸と軸受けが直接接しないので摩耗が無く、潤滑油も必要ない。ガンダムのマグネットコーティングはこれ(の応用)。
玩具における使用[編集]
機械だけではなく玩具に使われるケースもある。ラジコンなどに使われることが多いほか、ヨーヨーやミニ四駆においては、カスタムパーツなどとして販売されることもある。標準品と比べてより抵抗を少なくしたい場合などに用いられることが多い。
なお、ヨーヨーやミニ四駆において、それぞれスリーブ時間や速さを追求するためにドライベアリングでの使用をする場合がある。ベアリングのメンテナンスとして、古いオイルをパーツクリーナーやホワイトガソリンで脱脂する場合がある。通常はその後にオイルを滴下して潤滑させるのが一般的であるが、このオイルでさえ抵抗になる場合にオイルを挿さず、脱脂直後の状態で使用することである。当然潤滑や保護のためのオイルが無くなるためベアリングの寿命は文字通り削られていく。ここぞというときに用いられるものの、もちろん推奨されない行為である。