ヨーヨー

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ヨーヨー(yo-yo)とは、玩具の一種であり、ヨーヨーを用いた遊びや競技を含めてヨーヨーと呼ぶこともある。ストリングプレイスパイダーベイビーが有名。

概要[編集]

大雑把にいえば、二つの円盤の中心に軸を通し、ひもを巻き付けたものである。古くは木製であったが、現在ではプラスチックや金属のものが多い。軸にひもを巻き付け、ヨーヨーを回転させながら落下させ、再び手元に引き戻す遊びである。 似たような動きをするため、水風船にゴム紐などを付けた風船ヨーヨーや水ヨーヨーと呼ばれるものもある。 また、ストリングプレイスパイダーベイビーのようなトリックを競う競技ヨーヨーもある。

ヨーヨー競技[編集]

ヨーヨーを使った様々なテクニックが考案され、トリックと呼ばれる。トリックにはストリングプレイスパイダーベイビーのようなストリングトリックやアラウンド・ザ・ワールドのようなルーピングトリックが有名。上級者ともなるとヨーヨーとストリングが分かれてる(オフストリングトリックという)のにちゃんとヨーヨーの動きをしている。
かつてはヨーヨー競技者のことを「スピナー」と呼んだ。現在では「プレイヤー」という呼称が多い。

競技用ヨーヨーにはそれぞれのトリックに特化したヨーヨーを使用するのが普通であり、ストリングプレイスパイダーベイビーのようなストリングトリックには「バインド」タイプのヨーヨーが用いられ、ルーピングトリックには「引き戻し」タイプのヨーヨーが使われることが多い。 ヨーヨーと聞いて想像するタイプは、手元に戻ってくる「引き戻し」タイプのヨーヨーである。「バインド」タイプのヨーヨーは戻すためのトリックを活用しなければ戻ってこないヨーヨーである。このタイプのヨーヨーにはボールベアリングの採用で回転抵抗を減らしたり、金属製にすることで慣性モーメントを強化することで驚異的な回転時間を実現している。分単位で回るものが多いため、第1期ハイパーヨーヨー世代にとっては性能差に驚くこともある。スリープ時間が長いため、トリックに時間をかけてもヨーヨーが回り続けているため、かつては高難易度だったストリングプレイスパイダーベイビーにも最適である。

日本における流行[編集]

日本ではいくつかブームを起こしている。1976年頃コカ・コーラ・ボトリングスがヨーヨー名人の外国人男性二人を連れて各市町村を巡回し、「犬の散歩」などのテクニックを見せて子供たちを魅了した。当時の中高生は「犬の散歩」を自らの手で再現するためにスーパーヨーヨーを購入した。二人の外国人は数年後「バンバンボール」というなぞの玩具を持参してやってきた。バンバンボールは流行しなかった。

特に90年代のハイパーヨーヨーは知名度が高く、ストリングプレイスパイダーベイビーで有名な中村名人もそのブームの立役者である。コロコロコミックにも中村名人のヨーヨーコーナーが連載されていたほか、前述の超速スピナーというヨーヨー漫画が連載されていた。TV番組においてもおはスタでヨーヨーコーナーがあり、やはりストリングプレイスパイダーベイビーでおなじみ中村名人が毎回のように出演し、ヨーヨーを披露していたという。

ハイパーヨーヨー[編集]

アメリカなどで販売していたヨーヨーのOEMである。価格もゲームなどに比べれば安く、小中学生でも買ってもらいやすい玩具であった。また、ミニ四駆ビーダマンと同様に交換用ストリングやオイル、ケースなどのメンテナンス部品やアクセサリなども販売し、競技性だけでなくコレクションやカスタマイズ派の需要も掘り起こした。もちろんストリングプレイスパイダーベイビーにあこがれて買った子供たちも多い(はず)。 意外と商品展開期間が長く、なんと2014年近辺まで展開されていた。 中古や未開封品など、かつての人気商品を手に入れることのできる機会は多いものの、近年のヨーヨーのほうが安価で性能も良いため、よほど思い入れのあるヨーヨーが無ければ無理にハイパーヨーヨーを買う必要性はない。しかし、かつての愛機はやはりいいもので、20年ぶりにハイパーミラージュを令和に買った初版投稿者のような人間もいる(光るがバランスが悪い)。なお、つい最近まで初期に展開されていたアクセサリの「スピナーズボックスヘヴィ」の新品がamazonで定価で買えた。 日本ではこのハイパーヨーヨーの影響もあり、OEM元の一つであったヨメガ社のヨーヨーが突出して人気であるらしい。

ストリングプレイスパイダーベイビー[編集]

ストリングプレイスパイダーベイビーといえば、「ウォーク・ザ・ドッグ」や「ロングスリーパー」に匹敵する知名度を誇るトリックである。ストリングプレイスパイダーベイビーストリングプレイがトリック分類をスパイダーベイビーがトリックの種類を指す。 かつてはヨーヨーの性能が低かったため、回転しながらスパイダーベイビーを作るのは至難の業であった。しかし現在では回転性能が飛躍的に優れているため、相対的に難易度が下がったとされる。

なお、現在のヨーヨー競技におけるストリングプレイの基準に「ヨーヨーのマウント(ストリングにヨーヨーがかかっている状態)」が条件とされているため、ストリングプレイスパイダーベイビーはヨーヨーの技としてみなされなくなってしまった。しかし抜群の知名度を誇るストリングプレイスパイダーベイビーはデモンストレーションなどで披露する競技者も多い。

関連項目[編集]