西田勝
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西田 勝(にしだ まさる、昭和3年(1928年)11月10日 - 令和3年(2021年)7月31日)は、日本の文芸評論家、平和運動家。
経歴[編集]
静岡県静岡市出身。法政大学教授を務め、色川大吉や小田実らと日本はこれでいいのか市民連合を立ち上げた。「近代日本の戦争と文学」「私の反核日記」など著書も数多く、特に「田岡嶺雲全集」全7巻は半世紀をかけて完結させた大作である。
令和3年(2021年)7月31日に膵臓癌のため、千葉県浦安市の自宅で死去した。92歳没。その死は11月になって公表され、葬儀や告別式は西田の遺志により行われなかった。
著書[編集]
- 『日本革命文学の展望』誠信書房, 1958
- 『近代文学の発掘』法政大学出版局 1971
- 『近代文学の潜勢力』八木書店 1973
- 『社会としての自分』オリジン出版センター 1985
- 『近代文学閑談』三一書房 1992
- 『近代は否定できるか』オリジン出版センター 1993
- 『私の反核日記 1979~1997』日本図書センター 1998
- 『近代日本の戦争と文学』法政大学出版局 2007
- 『グローカル的思考』法政大学出版局 2011
編纂編著[編集]
- 『田岡嶺雲全集』法政大学出版局・全7巻 1969~2019
- 『大杉栄論文集・正義を求める心』青木文庫 1955
- 『日本プロレタリア文学体系・平澤計七集』 青木文庫 1955
- 『田岡嶺雲選集』編. 青木書店, 1956
- 『宮崎滔天 支那革命軍談』 法政大学出版局 1967
- 『今日の日本を憂える六人の市民の提言』 共編 平凡社 1983
- 『宮嶋資夫著作集』全7巻 西田勝 [ほか]編集. 慶友社, 1983
- 『戦争と文学者 現代文学の根底を問う』編. 三一書房, 1983.4
- 『非核護憲都市宣言運動のすすめ』編. オリジン出版センター, 1983.6
- 『非核自治体運動の理論と実際』 オリジン出版センター 1985
- 山本飼山『定本飼山遺稿』西田勝 [ほか]編. 銀河書房, 1987.10
- 『田岡嶺雲 女子解放論』 法政大学出版局 1987
- 『法政平和大学マラソン講座「天皇問題を考える」』 オリジン出版センター 1989
- 『アジアから見たナガサキ 被害と加害』高史明、小田実、本島等ほか共著 岩波ブックレット 1990
- 『植民地と文学』 オリジン出版センター 1993
- 『世界の平和博物館』 西田勝・平和研究室 編. 日本図書センター 1995
- 『近代日本と「偽満州国」』共編 不二出版 1997
- 『《満洲国》文化細目』共編 不二出版 2005
- 『中国農民が証す《満洲開拓》の実相』孫継武, 鄭敏共編 小学館 2007
- 『《満洲国》とは何だったのか』共編 小学館 2008
- 英国リーズ市平和・防災計画課 原作『原子力防災マニュアル 放射能雲の下のリーズとブラッドフォード』同時代社 2011
翻訳[編集]
- ブラス・ロカ『キューバ現代史』(伊藤成彦と共訳)三一新書 1963
- ゴードン・C・ベネット『アメリカ非核自治体物語』筑摩書房 1993
- 呂元明『中国語で残された日本文学』法政大学出版局 2001
- 鄭清文『丘蟻一族』法政大学出版局 2013
- 葉石涛『台湾男子簡阿淘』法政大学出版局 2020
- 記念論文集
- 『文学・社会へ地球へ』西田勝退任・退職記念文集編集委員会 編. 三一書房, 1996.9