西田勝

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが西田勝の項目をおカタく解説しています。

西田 勝(にしだ まさる、昭和3年(1928年11月10日 - 令和3年(2021年7月31日)は、日本の文芸評論家平和運動家

経歴[編集]

静岡県静岡市出身。法政大学教授を務め、色川大吉小田実らと日本はこれでいいのか市民連合を立ち上げた。「近代日本の戦争と文学」「私の反核日記」など著書も数多く、特に「田岡嶺雲全集」全7巻は半世紀をかけて完結させた大作である。

令和3年(2021年)7月31日に膵臓癌のため、千葉県浦安市の自宅で死去した。92歳没。その死は11月になって公表され、葬儀告別式は西田の遺志により行われなかった。

著書[編集]

  • 『日本革命文学の展望』誠信書房, 1958
  • 『近代文学の発掘』法政大学出版局 1971
  • 『近代文学の潜勢力』八木書店 1973
  • 『社会としての自分』オリジン出版センター 1985
  • 『近代文学閑談』三一書房 1992
  • 『近代は否定できるか』オリジン出版センター 1993
  • 『私の反核日記 1979~1997』日本図書センター 1998
  • 『近代日本の戦争と文学』法政大学出版局 2007
  • 『グローカル的思考』法政大学出版局 2011

編纂編著[編集]

  • 田岡嶺雲全集』法政大学出版局・全7巻 1969~2019
  • 大杉栄論文集・正義を求める心』青木文庫 1955
  • 『日本プロレタリア文学体系・平澤計七集』 青木文庫 1955
  • 『田岡嶺雲選集』編. 青木書店, 1956
  • 『宮崎滔天 支那革命軍談』 法政大学出版局 1967
  • 『今日の日本を憂える六人の市民の提言』 共編 平凡社 1983
  • 『宮嶋資夫著作集』全7巻 西田勝 [ほか]編集. 慶友社, 1983
  • 『戦争と文学者 現代文学の根底を問う』編. 三一書房, 1983.4
  • 『非核護憲都市宣言運動のすすめ』編. オリジン出版センター, 1983.6
  • 『非核自治体運動の理論と実際』 オリジン出版センター 1985
  • 山本飼山『定本飼山遺稿』西田勝 [ほか]編. 銀河書房, 1987.10
  • 『田岡嶺雲 女子解放論』 法政大学出版局 1987
  • 『法政平和大学マラソン講座「天皇問題を考える」』 オリジン出版センター 1989 
  • 『アジアから見たナガサキ 被害と加害』高史明小田実本島等ほか共著 岩波ブックレット 1990
  • 『植民地と文学』 オリジン出版センター 1993
  • 『世界の平和博物館』 西田勝・平和研究室 編. 日本図書センター 1995
  • 『近代日本と「偽満州国」』共編 不二出版 1997
  • 『《満洲国》文化細目』共編 不二出版 2005
  • 『中国農民が証す《満洲開拓》の実相』孫継武, 鄭敏共編 小学館 2007
  • 『《満洲国》とは何だったのか』共編 小学館 2008
  • 英国リーズ市平和・防災計画課 原作『原子力防災マニュアル 放射能雲の下のリーズとブラッドフォード』同時代社 2011

翻訳[編集]

  • ブラス・ロカ『キューバ現代史』(伊藤成彦と共訳)三一新書 1963
  • ゴードン・C・ベネット『アメリカ非核自治体物語』筑摩書房 1993
  • 呂元明『中国語で残された日本文学』法政大学出版局 2001 
  • 鄭清文『丘蟻一族』法政大学出版局 2013
  • 葉石涛『台湾男子簡阿淘』法政大学出版局 2020
記念論文集
  • 『文学・社会へ地球へ』西田勝退任・退職記念文集編集委員会 編. 三一書房, 1996.9

関連項目[編集]

外部リンク[編集]