西伝寺 (飯能市)
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西伝寺(さいでんじ)は、埼玉県飯能市大字飯能にある曹洞宗の寺院。
概要[編集]
開山は寛文2年(1662年)に没した能仁寺第九世住職の武産本海[3][1]。『武蔵国郡村誌』によれば、承応2年(1653年)の創建だという[2]。慶応4年(1868年)の飯能戦争で能仁寺が焼失した際には、一時的に建物を移して能仁寺が使用した[4]。かつては高麗坂東三十三観音霊場の第12番札所であったが、明治初年に観音は能仁寺に移された[5][4]。
本堂は本郷地区の自治会館(本郷倶楽部)として使用されている[6]。境内には「是より十三番多峯主江九丁 高麗郡第十二番」と記された道標[7]、享保6年(1721年)の地蔵菩薩丸彫立像、塩浪地蔵といわれる安永元年(1772年)の地蔵菩薩丸彫立像、慶應2年(1866年)の地蔵菩薩隅丸型浮彫立像がある[8]。
交通アクセス[編集]
所在地:埼玉県飯能市大字飯能698番地
脚注[編集]
- ↑ a b 埼玉県佛教会監修 2001, pp. 195.
- ↑ a b 埼玉県編 1954, pp. 333.
- ↑ a b 蘆田伊人編 1977, pp. 112.
- ↑ a b c 飯能第一国民学校編 1981, pp. 175.
- ↑ 大江千尋ほか編 1978, pp. 225.
- ↑ 飯能市史編集委員会編 1982, pp. 88.
- ↑ 飯能市教育委員会 1992, pp. 179.
- ↑ 飯能市教育委員会 1989, pp. 153-157.
参考文献[編集]
- 蘆田伊人編 『大日本地誌大系 ⑮ 新編武蔵国風土記稿 第9巻』 雄山閣、1977年。
- 大江千尋ほか編 『埼玉宗教名鑑』 埼玉新聞社、1978年。
- 桜沢孝平 『改訂版新四国奥多摩霊場八十八礼所』 武蔵野郷土史刊行会、1985年。
- 埼玉県編 『武蔵国郡村誌 第5巻』 埼玉県立図書館、1954年。
- 埼玉県佛教会監修 『埼玉のお寺 埼玉県寺院全集』 千秋社、2001年。
- 飯能市教育委員会 『飯能の石仏 ふるさとの証言者』 飯能市教育委員会、1989年。
- 飯能市教育委員会 『飯能の石像遺物 連帯のエネルギー』 飯能市教育委員会、1992年。
- 飯能市史編集委員会編 『飯能市史 資料編Ⅴ (社寺教会)』 飯能市、1982年。
- 飯能第一国民学校編 『飯能郷土史』 国書刊行会、1981年。原本は1944年に飯能翼賛荘年団から発行。