個人事業主
個人事業主(こじんじぎょうぬし(しゅ))とは、会社(企業)に雇われず、自分で事業や商売を行なう人のことである[1]。自営業者(じえいぎょうしゃ)とも言う[1]。会社(法人)を設立し、会社として事業や商売を行なう人は個人事業主では無く、経営者(けいえいしゃ)や会社役員(かいしゃやくいん)といわれる[1]。労働法に守られず、実績も責任も自分次第である[1]。
概要[編集]
個人事業主の身近な例として店の主人や家族だけで経営する八百屋や豆腐屋、プロ野球選手、サッカー選手、フリーライター、フリーカメラマン、事務所未所属の芸能人などが挙げられる[1]。
個人事業主は業種を自分の意思ひとつで決められ、途中で業種を変更することも簡単にできる[1][2]。また時間の使い方を自分で決められるため、いつ仕事をするか、いつ休むかも自分次第である。子育てや介護の期間は仕事をセーブするなど、ライフスタイルに合わせて働き方を柔軟に変えられる点が個人事業主のメリットである。他に仕事の頑張りや努力が全て自分の実績になるのが特徴である。そのため、実績を挙げればその利益や名誉は全て自分一人に帰することになる[2]。
このように個人事業主には自由なイメージが色濃くあるが、デメリットも少なくない。個人事業主は自分で全て判断しながら仕事をするため、ミスを行なった場合は自分に跳ね返って全て責任を自分で負わないといけない。また、個人事業主は人を雇わず、すべて一人で行なうケースが多いため、新規の顧客の開拓(新規の業務契約)、帳簿付け、銀行や信用金庫からの資金調達、商品やサービスの顧客への提供、市場のニーズや流行に沿った企画や構成などを行なうスキルも必要となる[2][3]。
さらに個人事業主は社会保険料(年金・介護・医療などの公的保険)を全て自分で支払わないといけないし、税金についても自分で計算して申告する必要がある。また労働者と違って有給が無いため、働けない日があれば収入が減る場合がある[3]。
一国一城の主になる個人事業主はメリットもあればデメリットもあり、幅広い能力やスキル、努力が必要となる[3]。