芝東照宮
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芝東照宮(しばとうしょうぐう)は、東京都港区芝公園に鎮座する神社である。祭神は徳川家康。四大東照宮の一つである。
1945年(昭和20年)5月25日の空襲で焼失し、現在の建築は1969年(昭和44年)8月17日の再建である。
概要[編集]
当初は増上寺境内に勧請された。徳川家康の逝去後の元和二年10月2日に徳川家康霊廟造営工事が開始され、元和3年2月に竣工する。同年3月17日に、徳川秀忠が参拝した。 増上寺内境内の家康を祀る廟は家康の法名「一品大相国安国院殿徳蓮社崇誉道大居士」にちなんで「安国殿」と呼ばれた。
安国殿の神体は慶長6年(1601年)正月、60歳を迎えた家康が命じて彫刻された等身大の「寿像」である。死に臨んで、家康は駿府城に見舞いに参上した増上寺の僧侶に「像を増上寺に鎮座させ、永世国家を守護」し、この像を同寺に祀るよう遺言した。安国殿創建時に造営奉行の土井大炊助利勝(後の大老)の手により駿府から増上寺に送られた[1]。
寛永10年に安国殿を造替し名称は「開山堂」となり、寛永18年には徳川家光により三度目の造替が行われた[1]。
惣門は駿府城から移築されたもので、鳥居は黒田忠之が奉納したものである。拝殿・唐門透塀の中に五間四方の本殿があった。
安国殿は明治の神仏分離により増上寺から分離され、「東照宮」を称し、明治6年には郷社に列した。本殿は大正4年の旧国宝に指定された[1]。四大東照宮の一つとされた。
昭和20年5月25日の空襲により、神体の寿像と天然記念物の公孫樹を除いて、社殿はすべて焼失した。昭和44年(1969年)8月17日、復興奉賛会により社殿は再建された。
基本事項[編集]
- 名称:芝東照宮
- 祭神:(主祭神)徳川家康
- 神紋:三つ葉葵
- 社宝:御神像(東京都重要文化財)
- 社格等:郷社
- 例大祭:四月十七日
- 所在地:東京都港区芝公園四丁目八番十号
- 交通:都営地下鉄三田線 芝公園駅下車 A4出口すぐ