粉飾決算
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粉飾決算(ふんしょくけっさん、Window-Dressing Settlement)とは、企業が実際の利益よりも大きく見せたり、あるいは小さく見せたりする決算のことである。粉飾決算の場合は利益を過大に表示する場合が多く、過小に表示する場合は「逆粉飾決算」として区別される場合もある。利益の過大表示の場合は売り上げの水増し、経費の圧縮、子会社の利用、決算方法の変更などをもって行われる場合が多い。粉飾決算を行う理由としては、利益が出ないと企業の信用性に関わり損なわれる上に、経営者への批判が高まって最悪の場合は退陣を余儀なくされる場合もあるからで、これらを避けるために行なわれるのである。
日本では昭和40年(1965年)に山陽特殊鋼が倒産して、巨額の粉飾決算がその際に表面化したので、これを契機に当時の大蔵省によって粉飾決算による取締りが強化され、公認会計士の処罰や監査制度の改善などが進められた。しかし、その後も日本の企業では粉飾決算が相次いでいる。平成9年(1997年)11月には山一証券が破綻しているが、その理由は巨額の簿外債務を隠蔽する形で粉飾決算を行なっていたからであった。
粉飾決算が見られた著名な企業[編集]
日本[編集]
詳細は「山陽特殊製鋼倒産事件」を参照
詳細は「オリンパス事件」を参照
詳細は「ライブドア事件」を参照
- 三田工業
- プロデュース
- 山一證券
- 日本テレビ
- インデックス
- エフオーアイ
- ビックカメラ
- 東芝
- グローバルアジアホールディングス
- クリアストリーム[1]
- てるみくらぶ[2]
- はれのひ
- ディー・エル・イー[3]
- ひびき[4]
日本国外[編集]
脚注[編集]
- ↑ 別コード化された匿名口座へ、連結決算せずに利益を隠し、これを赤字年度に計上し黒字化。元幹部のエルネストが従業員へインタビューした情報による。
- ↑ てるみくらぶ 経営実態偽り事業継続 - NHK、2017年3月30日
- ↑ DLE(ディー・エル・イー)の不正に東証が3360万円を徴求M&A online 2019年1月4日
- ↑ データを読む 【破綻の構図】民事再生の(株)ひびき、架空売上で築いた金融機関との関係が脆くも崩壊東京商工リサーチ 2019年9月26日
- ↑ “独ワイヤーカード「15年から粉飾」 前CEOを再逮捕”. 日本経済新聞 (2020年7月23日). 2020年8月3日確認。
- ↑ “不正会計で株価急落のラッキンコーヒー、破産宣告の可能性”. Forbes (2020年4月7日). 2020年5月14日確認。