福島第二原子力発電所
ナビゲーションに移動
検索に移動
福島第二原子力発電所(ふくしまだいにげんしりょくはつでんしょ)とは、福島県楢葉町と富岡町に立地する東京電力の原子力発電所である。通称は福島第二原発(ふくしまだいにげんぱつ)。
概要[編集]
第2原発は昭和57年(1982年)から昭和62年(1987年)に順次営業運転を開始している。平成23年(2011年)の東日本大震災の発生時には4基とも運転中で、地震と津波の被害により、このうち3基(1号機・2号機・4号機)が一時的に冷却機能を失う一大事となったが、外部電源が残っていたことが幸いして第1原発のように炉心溶融事故は免れて復旧し、冷温停止している。福島第1原発の南、およそ12キロの地点に位置する原発で、第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)が4基で、いずれも出力は110万キロワットである。約1万キロの核燃料がプールで保管されている。
東京電力は再稼働を計画していたが、第1原発で起きた事故のために地元からは再稼働に強く反対する声が根強く、東京電力は平成30年(2018年)6月になって全基を廃炉にする意向を表明した。令和元年(2019年)7月24日、東京電力は第2原発の全基の廃炉を正式に表明し、同原発の使用済み核燃料の貯蔵施設を敷地内に新設する方針を表明した。これにより、第1原発の全6基と合わせて福島県内の全10基の原発が廃炉となることになった。