福島正則公千両堤
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福島正則公千両堤(ふくしままさのりこうせんりょうつつみ)とは、長野県上高井郡小布施町小布施千両854-58に存在する小布施町指定史跡で、大夫千両堤とも呼ばれる。
概要[編集]
現在の松川北岸沿いに残る石堤の跡である。
福島正則は豊臣秀吉に仕えて多くの戦功を挙げてきた賤ヶ岳七本槍の1人であるが、秀吉の死後、関ヶ原の戦いで広島藩50万石の大領を得るも、江戸幕府に警戒されて遂に改易となり、改めて信濃国高井野藩にわずかな所領を与えられた。
失意の正則であったが、旧小布施村・都住村の両村民が松川の氾濫で長年にわたって苦しんでいるのを見て、1000両の巨費を投じて治水工事に取り組んだ。戦国武将として勇猛果敢な猛将として知られていた正則の意外な治水工事で、多くの村民が救われたといわれる。堤の長さは完成した当時は1キロにも及ぶ長さがあったとされているが、現在ではその一部のおよそ300メートルほどを残すのみとなっている。