神奈川中央交通11系統
11系統(神奈川中央交通)(かながわちゅうおうこうつう11けいとう)とは神奈川県横浜市保土ヶ谷区の保土ヶ谷駅西口と同市西区の桜木町駅を結ぶ神奈川中央交通のバス路線。担当営業所は舞岡営業所である。公式サイトで示されている路線カラーはマゼンダ■。
本項ではこの路線の前身となった、横浜市営バス11系統についても記載する。
概要[編集]
保土ヶ谷駅西口から井土ヶ谷駅・中村橋・港の見える丘公園を通り桜木町駅までを結ぶ路線。沿線には、中華街、元町、港の見える丘公園などといった横浜の主要な観光地を結ぶ路線である。そのため、英語放送が導入されている。
当路線専用塗装が施されたノンステップバスが専属で運行されており、11系統の独自区間(港の見える丘公園前 - 蒔田駅前)の停留所にも車体と同様のカラーリングが施され、YAMATE LINERという愛称が与えられている。専用車での運行だが、故障や検査などで走行不可の場合は「KANACHU-BUS」へロゴを変更した元専用車や、一般塗装車が使用されることがある。
当系統の元町入口 - 平楽 - 中村橋間は対向バスとの離合が困難な狭隘区間の一つであるため、安全対策として山谷(さんや)・唐沢・打越橋停留所付近にバス専用信号機が設置されており、進入する狭隘区間に対向バスが接近する場合には信号機前で待機するよう運用されている。正面からバスが来る場合は進入禁止を示すために「×」印が点灯、進入可能の場合は×の下半分を利用して「↑」の形が点灯する。また当区間前後では急坂である谷戸坂 ・稲荷坂を経由するため、降雪時には当該区間を運休し迂回する処置がとられている。
沿革[編集]
かつては横浜市営バス滝頭営業所により運行されていたが、利用者の減少と他のバス路線での代替が可能であることから、2007年3月31日の運行をもって全線廃止となる予定であった。しかし、当系統の途中停留所の一部はどの鉄道の最寄り駅、他バス路線の他停留所とも距離があり、廃止となると沿線住民は大きな影響を受けるため、廃止に対する反発・反対の声は大きく、「横浜市生活交通バス路線維持制度対象路線」に指定し、神奈中が運行することで路線が維持された。なお、市営バス時代には入出庫便として、蒔田駅・中村橋発着の区間便が運行されていたが、神奈中になったあとはこれら区間便が廃止され、全便が保土ヶ谷 - 桜木町の通し運転となった。
なお、市営バスの11系統はこれが2代目である。初代は1950年に開設された弘明寺 - 上大岡警察前 - 日野線であり、この2代目が運行開始をする前に廃止となっている。
沿革[編集]
- 1957年12月31日: 11系統桜木町駅 - 平楽 - 中村橋を開設。
- 1962年10月1日: 桜木町駅 - 平楽 - 中村橋 - 南区役所前 - 保土ケ谷駅東口の運行に延伸される。
- 2006年8月31日 : 利用客減少を理由に蒔田駅前 - 港の見える丘公園の退出意向が神奈川県生活交通確保対策地域協議会へ提出され、交通局より全区間廃止の方針が発表される。
- 2007年4月1日 :神奈川中央交通に移譲される。
停留所一覧[編集]
No. | 運行区間 |
---|---|
11A | 桜木町駅前 - 横浜市役所前 - 本町4丁目 - 本町1丁目 - 日本大通り駅県庁前 - 芸術劇場・NHK前 - 中華街入口(朝陽門) - 山下町(タワー入口、元町・中華街駅前) - 元町入口 - 港の見える丘公園 - 元町公園前 - 代官坂上 - イタリア山庭園前 - 地蔵坂上 - 打越橋 - 石川小学校前 - 唐沢 - 平楽中学校前 - 中丸 - 増徳院前 - 山谷 - 中村橋 - 東蒔田町 - 堀の内町 - 榎町2丁目 - 蒔田駅前 - 井土ヶ谷下町 - 井土ケ谷 - 井土ヶ谷駅前 - 南太田4丁目 - 北永田 - 保土ヶ谷橋 - 保土ヶ谷駅東口 |
通過する自治体[編集]
運行形態[編集]
- 所要時間 通常48分
- 運行間隔 約20分おき
始発 (市営バス時代のもの、何年のダイヤなのかは不明)[編集]
- 保土ヶ谷駅方面
- 中村橋発保土ヶ谷駅行き 6:09(土日は6:14)
- 桜木町駅発保土ヶ谷駅行き 6:37(土日は6:41)
- 桜木町駅方面
- 蒔田駅発桜木町駅行き 6:02(土日は6:06)
- 保土ヶ谷駅発桜木町駅行き 6:15(土日は6:18)
終発[編集]
- 保土ヶ谷駅方面
- 桜木町駅発保土ヶ谷駅行き 21:14(土日は21:00)
- 桜木町発蒔田駅行き 21:42
- 桜木町駅方面
- 保土ヶ谷駅発桜木町駅行き 20:54
- 保土ヶ谷駅発中村橋行き 21:49