盛岡 - 横浜線

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

盛岡~横浜線(もりおか - よこはません)は、岩手県盛岡市神奈川県厚木市を結ぶ岩手県交通が運行する夜行高速バスである。

概説[編集]

本路線は鉄道では直行できない岩手県と神奈川県を結ぶ路線である。当初は岩手県交通とジェイアールバス東北の2社が参入を希望したが、その後両社間の調整で、別路線への参入を条件にジェイアールバス東北は本路線への参入を見送ることになった[1]。検討段階から交通ジャーナリストの鈴木文彦が市場調査などで直接的に関わっており[2]、盛岡での開業初日のテープカットでは鈴木も招待されていた[2]

運行開始当初は神奈川中央交通(神奈中)との共同運行を行っていた。神奈川中央交通の夜行高速バスでは初めて本厚木駅発着となった路線で、その後神奈中の他の夜行高速バスも本厚木を停車地に追加した。 後に神奈中より湘南神奈交バスに運行を移管されたが、2005年11月30日をもって撤退し、現在は予約・発券業務のみ受託している。

運行経路[編集]

町田バスセンターを含む神奈川県内相互間のみ、岩手県内相互間のみの乗車は不可。

本厚木駅 - 町田バスセンター - 横浜駅東口 - 北上駅前西口 - 総合福祉センター前 - 花巻上町 - 花巻駅前 - 都南バスターミナル - 盛岡駅東口 - 盛岡バスセンター

運行開始当初は花巻駅前には乗り入れなかった。

運行回数[編集]

  • 1日1往復
  • 全席指定のため、事前の予約が必要(学生割引運賃設定あり)。

使用車両[編集]

独立3列シート便所付きのスーパーハイデッカーが使用される。

運行開始当初の岩手県交通はいすゞスーパークルーザーを使用していた。当時の岩手県交通の夜行高速バス車両は、らくちん号(現:ドリーム盛岡 (らくちん) 号)に使用されていた車両が乗客定員27名となっており、本路線のために乗客定員29名とした車両が専用車として運行されていた。

運行開始当初の神奈中は三菱エアロクィーンMが使用されていた。神奈中は他の路線と異なり厚木営業所が担当していたが、車両更新時には三菱エアロクィーンIに代替されると同時に横浜営業所に移管された(岩手県交通の車両は引き続き神奈中厚木営業所に入庫)。さらに湘南神奈交バスに移管された後、2005年の撤退時に岩手県交通に譲渡され、塗装変更の上本路線で使用されている。

岩手県交通の単独運行になってからは、エアロクィーンI・スーパークルーザーのほか、日産ディーゼル・スペースウイングが使用される。

利用状況[編集]

年度運行日数運行便数年間輸送人員1日平均人員1便平均人員
2002(平成14)年度36472712,12933.316.7
2003(平成15)年度36673212,14633.216.6
2004(平成16)年度36572911,82832.416.2
2005(平成17)年度36572911,93132.716.4
2006(平成18)年度36573012,01832.916.5
2007(平成19)年度36673911,73532.115.9

注記[編集]

  1. 鈴木文彦『新版・高速バス大百科』p182
  2. a b 鈴木文彦『新版・高速バス大百科』p38

外部リンク[編集]