皿山人形浄瑠璃
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皿山人形浄瑠璃(さらやまにんぎょうじょうるり)とは、長崎県の無形民俗文化財である。
概要[編集]
江戸時代中期の享保18年(1733年)頃、日本で全国的に享保の大飢饉が発生していたが、この年の夏には畿内以西に蝗が大発生し、皿山郷にも深刻な飢饉が発生した。皿山郷の義太夫を学んだ人々はグループを作り、平戸・西彼・五島などを巡業して、麦や干魚を求めて帰り、飢えで苦しむ人々を救ったのが皿山人形浄瑠璃の起源と伝えられている。一時的にこの人形浄瑠璃は衰退もしたが絶えることなく伝えられ続け、昭和29年(1954年)4月に長崎県の無形民俗文化財に指定された。大阪府の文楽と同様、3人遣いで現在は60体の人形を保有している。