生野区連続通り魔事件
注意 |
年齢などははいずれも事件当時に基づきます。 |
日付 | 2013年5月22日[1] |
時間 | 5時25分頃[2][3] |
場所 | 大阪府大阪市生野区新今里[1][4] |
負傷者 | 2人[1][4][2] |
原因 | 生粋の日本人の殺害を目的とする犯行(本人の供述に基づく・詳細は後述)[1][2] |
犯人 | 31歳無職の男1人[1][4][2] |
生野区連続通り魔事件(いくのくれんぞくとおりまじけん)とは、大阪府大阪市生野区新今里で2013年5月22日に発生した通り魔事件。1人の犯人が包丁で合計2人を刃物で刺し、いずれも重症を負った[1][4][2][5]。
経緯[編集]
事件は日本標準時2013年5月22日早朝に発生した。犯人の男は、自宅であるマンションで新聞を配っていた[1]新聞配達員の61歳男性Aを刃物で刺した。犯人が逃げ出したAを追いかけて屋外に出た後[1]、約150メートル離れたコンビニ前の路上でビル清掃員の63歳女性Bを刺した[4]。Aはその間にエレベータ内に逃げ込み[4]、5時20分頃に自ら事件を通報した[3]。刺される前にBは犯人から「生粋の日本人か」と質問され、「そうです」と答えた後に刺されたという[1]。犯人はBを刺した現場で、通報により駆けつけた生野警察署の警察官に、5時25分頃にBに対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕された[2][3]。
6月12日には、大阪府警察によってAに対する殺人未遂容疑で再逮捕された。一方大阪地方検察庁は、最初の逮捕容疑であるBに対する殺人未遂と銃刀法違反容疑は処分保留とした[6]。
被害[編集]
被害者の男女2人はいずれも刃渡り12cmの刃物で刺されている。刃物の種類は、逮捕直後の報道では文化包丁となっているが[4]、再逮捕時の報道では果物ナイフとなっている[6]。Aは腹部1ヶ所、Bは腹部と腰部を1ヶ所ずつ刺されており、いずれも重症であった[4]。また、いずれも犯人とは面識がないと見られている[4][2][3]。
また、AとBに対する犯行の間にも、すれ違った住人に対して日本人かを問う質問をし、そうであると返答した人に対してポリ袋の中から刃物を取り出した事が分かっている。この返答した人はオートロック式の自宅マンションに逃げ込んだため怪我はなかった[1]。
犯人[編集]
大阪府警察によると、犯人は大韓民国の国籍を持つ31歳の無職男[4]。約3年前から精神疾患を患っており、入退院を繰り返していたという[1]。犯行に使った包丁は犯人の自宅で取り出されたと見られている[3]。
犯行の動機は、本人の供述によると「生粋の日本人なら何人も殺そうと思った。」との事である[1][4]。ただし、言動に曖昧な部分や支離滅裂なことを話しているため、大阪府警察は動機と共に刑事責任能力の有無を慎重に調べている[1][2][3]。また大阪地方検察庁は、事件当時の精神状態を調べるための鑑定留置を請求する方針である。男は当初から「透明人間が自分の中に入ってきた」などと意味不明な供述を繰り返す一方、弁護士の選定については「日本人は嫌だ」と主張しているという。また、再逮捕時には黙秘をしているという[6]。
報道[編集]
崔碩栄は、この事件や2016年5月3日にサッカー・AFCチャンピオンズリーグ1次リーグの浦和レッズ対浦項スティーラーズ戦で浦項選手が埼玉スタジアム2002のピッチにテーピングを投げ捨てた事件[7]が韓国ではほとんど報道されていないことを指摘し、海外で韓国や韓国人が問題を起こしたり批判されるような行動をしたという記事は韓国メディアには報じられないと分析した[8]。
またウィキペディアでもこの事件の記事が特筆性に欠けるとの理由で削除され騒動となり、この対応でよかったのか疑問に思われている[9]。
出典[編集]
- ↑ a b c d e f g h i j k l m “襲撃前「生粋の日本人か」と確認 別の通行人も標的に”. msn産経ニュース (産経新聞). (2013年5月23日). オリジナルの2013年6月17日時点によるアーカイブ。 2013年6月17日閲覧。
- ↑ a b c d e f g h “大阪の商店街で60代男女刺され重傷 容疑の男逮捕”. 日本経済新聞Web刊 (日本経済新聞). (2013年5月22日) 2013年6月17日閲覧。
- ↑ a b c d e f “大阪の商店街で男女刺される 殺人未遂容疑で31歳の男逮捕”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞). (2013年5月22日). オリジナルの2013年6月17日時点によるアーカイブ。 2013年6月17日閲覧。
- ↑ a b c d e f g h i j k “商店街で刺され男女重傷=殺人未遂容疑、31歳男逮捕-大阪府警”. 時事ドットコム (時事通信). (2013年5月23日) 2013年6月17日閲覧。
- ↑ “刃物で男女切りつけ 容疑の男を逮捕 大阪・生野”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞). (2013年5月22日). オリジナルの2013年5月24日時点によるアーカイブ。 2013年6月17日閲覧。
- ↑ a b c “「日本人の弁護人イヤ」殺人未遂容疑で韓国籍の無職男を再逮捕 大阪・生野の通り魔事件”. msn産経ニュースwest (産経新聞). (2013年6月12日). オリジナルの2013年6月18日時点によるアーカイブ。 2013年6月18日閲覧。
- ↑ “浦和西川ら激怒!浦項の選手がピッチにごみ投げ捨て”. 日刊スポーツ. (2016年5月3日) 2017年7月20日閲覧。
- ↑ 崔碩栄 (2016年5月26日). “テーピング投げ捨て事件と 韓国の「報道しない自由」”. WEDGE Infinity 2017年7月20日閲覧。
- ↑ ソル (2013年6月11日). “韓国人による生野区連続通り魔事件のWikipedia項目が「ニュースサイトではなく事件の1つでしかない」という理由で削除”. ガジェット通信 2018年10月14日閲覧。