狭野の杉並木(さののすぎなみき)とは、宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田に存在する国指定の天然記念物である。
狭野神社の鳥居から本社へ至るおよそ1キロの参道沿いに続く杉並木のことである。
これは朝鮮出兵の際、当時の薩摩国の戦国大名である島津義弘が武運を祈願し、帰国後の慶長4年(1599年)に神恩を感謝し、家臣の新納忠元に命じて杉の苗木を寄せ、神域に植栽した。その際の苗木が育ったのが杉並木である。
ただ、太平洋戦争まではおよそ150本を数えた杉並木も、台風などが原因で現在は20本余りを残すだけで、昔の面影は失われている。