狂歌
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狂歌(きょうか)は、滑稽(こっけい)な内容を主体とする短歌の一種。
概要[編集]
内容に風刺、皮肉を折り込み一見笑える内容にするブラックユーモアの形態を取ることが多く、また音韻も5・7・5・7・7で構成されることが多い。
人目に目立つところに掲げることは落首と呼ばれる。
歴史[編集]
意外と古く、平安時代には既に狂歌という用語があり、歌そのものは古代や中世にも詠まれているらしい。
江戸時代には狂歌愛好家たちが「狂歌連」という狂歌愛好家組合のようなものを作って活動に勤しんだ。平賀源内も狂歌愛好家だった。
後に、特に風刺を含まない川柳の勢いに負けて廃れた。
それでも明治時代にも細々と生き続け、言論弾圧下の太平洋戦争下でも残った。
有名な狂歌[編集]
- ほとゝぎす 自由自在に 聞く里は 酒屋へ三里 豆腐屋へ二里
- はたもとは 今ぞ淋しさ まさりけり 御金もとらず 暮らすと思へば
- 泰平(太平)の 眠りを覚ます 上喜撰 たつた四杯で 夜も眠れず
- 名月を 取ってくれろと 泣く子かな それにつけても 金の欲しさよ
- 白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋ひしき
- 寝ることは これほど楽なものはなし 浮世の馬鹿は起きて働く