シーメンスGTO
(ミ♭)ファソラシ♭ドレミ♭ファソ~♪
- E501系・京急2100形・新1000形
(レ)ミファソラシドレミファソラシ♭ドレ~♪
- タウルス
レミファソラシ♭ドレミファソラ~♪
- ICE 1
ソ〜ラシドレミファ♯ソラシドレミ(ファ♯)ソ~♪
- Trem musical
シーメンスGTOとは、その名の通りGTO素子を用いたシーメンスのVVVF制御装置の事である。
概要
発車時にVVVFのパルス音が音階的に変化することで有名であり、一部界隈からは「歌う電車」として親しまれている。ドレミファインバータとして知られる。
シーメンスGTOを使用している(いた)車両
シーメンスはGTO素子の制御方法の仕様を公開せず、他社でのライセンス生産を拒んだため、日本国内では更新によって廃れてしまった。
JR東日本E501系電車
1995年登場、常磐線と水戸線で運用。2007年から始まった機器更新によりまずは5両の付属編成が歌わなくなり、2012年には10両の基本編成も歌わなくなった。
後述の京急2100形・新1000形と比較して、停車時にも音階を鳴らすのが特徴。
京急2100形電車
1998年登場、京急電鉄の優等列車などで活躍していたGTO-VVVFの花形的存在。そのため「歌う電車」としてファンも多かったが、2008年から機器更新が始まり、2014年には全ての電車が歌わなくなった。
京急1000形電車 (2代)
2002年登場、京急電鉄では普通・急行・快特、また都営地下鉄浅草線や京成電鉄への乗り入れなどマルチに活躍している京急の顔。仕様変更を繰り返しつつ2018年現在も増備を続けているが、ドレミファインバータが採用されたのは2003年までに投入された編成のみ。その初期車も2017年から機器更新が始まり、2021年にすべての車両が歌わなくなった。
西ドイツ国鉄401形電車
高速鉄道車両 ICE 1 の動力車。
ユーロスプリンター ES64U2
オーストリア国鉄1016形やドイツ鉄道182形、ハンガリー国鉄1047形などとして採用され、「タウルス」の愛称で知られる汎用電気機関車。
サンパウロ都市圏鉄道会社3000形電車
ブラジルでも Trem musical(歌う電車)として知られているらしい。
シーメンスGTOを採用しているものの歌わない車両
ド♯〜レ〜♪
- ドイツ鉄道425形・426形
シーメンスGTO自体は日本では歌うというイメージが強いが、世界を調べると歌わない(歌うか微妙なものも含む)シーメンスGTOも存在する。例として以下の車両が挙げられる。
上海地下鉄AC01形→01A03形/AC02形→02A01形電車など(一部)
上海軌道交通の初期のシーメンス製電車にはGTO-VVVFが採用されているものがあるが、すべて歌わない。
ドイツ鉄道425形・426形電車
ドイツの近郊型電車にもシーメンスのGTOが採用されているものが多いが、この425形や426形を含めて原則歌わない。
台湾鉄路管理局EMU500形電車
台湾鉄路管理局のEMU500形にはシーメンスGTOが採用されているが、歌うことはない。この車両は吊り掛け駆動方式でもあるため、吊り掛けの轟音を響かせながら歌う電車ではないのである。しかも機器更新が始まっており、シーメンスどころか吊り掛けも消える可能性がある。