枝豆・ピザ陣形
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食卓において、枝豆やピザ、フライドチキンなど、手で直接掴んで食べざるを得ないものを食べるときには特殊な陣形が組まれる。本稿ではこの現象を独自に枝豆・ピザ陣形(えだまめ・ぴざじんけい、英: Formation of Edamame, Pizza、略:FoEP,FEP)と名付け、この現象が発生する経緯について説明する。
発生経緯
- 通常の机上陣営
- 通常、日本をはじめ東アジアにおいては料理は利き手に持った箸で食する事になる。同時に、スマホやマウス、キーボードなども利き手で操作するのが通常である。よって、通常のテーブルでは必然的に、酒のグラスや酒の瓶、酒を割るための水が利き腕の逆側に配置し、利き腕ではない方で酒を味わう陣形が組まれるものである。
- 汚れた手での操作忌避
- しかし、どうしても直接手で掴んで食べざるを得ない料理も存在する。
- 例えば枝豆ならば、鞘にそっと口付けをして膨らみを押しつぶしながら豆だけを口の中に噴射して食べるには、指先の細かな圧力のコントロールが必要であり、箸でこれを行うことは不可能である。ピザについては、本場イタリアの高級ピッツェリアではナイフとフォークを両手に持ち、ステーキのように切り刻んでフォークに突き刺して食するのが本来の作法である。しかし日本人を含めた東洋人や、大雑把な性格のアメリカ人がこれを真似しようとすると、結局のところはナイフとフォークでピザを放射状に切ったあと、手で食べるようになるのである。フライドチキンも言うまでもなく、骨付きである以上、手で掴んで齧りつかなければならない。
- この結果、通常の陣形で飲食すると、キーボードなどを操作する手枝豆やピザ、フライドチキンを掴んでベトベトになることとなる。しかしその手で、スマホやマウス、キーボードを触るのは極力忌避したいことである。
- 「枝豆・ピザ陣形」の発生
- このとき、人は2つの選択肢を選ぶことが可能である。すなわち、利手でない手を専ら食事用にして利手をキー操作に特化させる、もしくはその反対である。しかしながら、多くの人はキー操作を満足に操作できるのは利手のみの場合が多い。
- ゆえに、枝豆やピザ、フライドチキンなどの直接手を使って食べる油っぽい料理を食べるときには、前者のように操作する利き手と反対側の手のみで掴んで食べることになる。この結果、通常であれば利き手の逆側にあった酒のグラスや酒の瓶、酒を割るための水は、利き手側に置く位置を変えなければならない。
- このように、食卓上でおかずと飲料の陣形が平常時と異なり発生する現象こそが「枝豆・ピザ陣形(FoEP)」である。
発生する料理
この現象が発生するのは、先述の例のようにフライドポテトやピザなど指に油が付く料理がほとんどである。
また、お菓子では、ポテトチップスやポップコーンなども手で食べる場合にはこの陣形を組むことがある。ただし、指先の汚れを嫌ってこれらのスナック菓子を箸を用いて食べる高潔な気質の人も一部に存在し、必ずしもこれらのお菓子でこの現象が発生するとは限らないので注意が必要である。