焼きそば

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焼きそばは、日本では中華麺(多くは焼きそば専用の麺で、鹹水成分を控えて蒸して作ることが多い)をベースとした汁なし麺をいうため、インドネシアのミー・ゴレンや臺灣の米粉を「焼きそば」に分類してよいかどうか、という問題がある。日本国内でもっとも主流であるのは「ソース焼きそば」だが、醤油味の「上海焼きそば」や塩味の「塩焼きそば」(ともに魚介類が具材に用いられることが多い)などがある。

概要[編集]

いわゆる「中華麺」を用いるが、一般の中華麺は鹹水を用い、アルカリ成分を茹で零して供するのに対し、やきそば用の麺は鹹水を減らして「蒸し麺」として製造されることが多い。そのため饂飩・素麺・冷麦などは塩分が多いのに対し、焼きそば用の麺は塩分・鹹水成分が少なく、独特のもっちりした食感がある。焼きうどん専用の饂飩は見たことはないが、食塩無添加の茹で饂飩は焼きそば用の麺と同様に調理しても(好みによるが)さほど問題はない。

人間生活との関わり・利用[編集]

近年(2024年現在)ではの値上がりが社会問題となりつつあり、

  • 小麦が安い
  • 野菜が取れる

といった理由から焼きそば人気が高く、家にウスターソースがあるとコンビニで中華麺・カット野菜・もやし・魚肉ソーセージなどを買ってくれば一食作れる。「中華麺がなければ、うどんを食べればいいじゃない!」ということで、日本における“貧乏人のパスタ”のひとつである。

調理法[編集]

多くはラードを用いる。豚バラ肉などを用いることもある。あらかじめ麺を少量の日本酒を加えてほぐしておいてから、刻んだキャベツ(お好み焼き程度のサイズに刻んだもの)を豚脂で炒めたのち、豚バラ肉その他の具材を加え、いったん別の器にとって麺を炒め(さまざまな流儀があるため詳述は控える。堅焼きそばなどいろいろある)、そこに具材をかけて混ぜてから供するスタイルが多いが、堅焼きそばの場合は具材をあんかけにして器に盛ってから掛けるスタイルがよく知られている。
詳細は料理書などを参考とされたい。

地方性[編集]

日本国内では各地方において独自に発展を遂げており、いくつかの地方(横手焼きそば[1]や静岡県富士宮市の「富士宮焼きそば」、群馬県太田市の「太田焼きそば」が有名)ではB級グルメとして宣伝されてもいる。とはいえ、前述のとおり「焼きそば用の麺」は一般の中華麺とは製法が異なり、「地元の製麺業者が麺を作り、地元産の食材を活用する」というスタイルがあるため、「地方食」としての色合いが強い。

関連項目[編集]

脚注[編集]