海洋プレート
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海洋プレート(英語: oceanic plate)とは、地球の表面を覆うプレートのうち、海洋底を構成するものをいう[1]。
概要[編集]
プレートには大きく分けて2種類があり、大陸プレート(大陸およびその縁辺部を占めるプレート)と海洋プレートである。海洋プレートは中央海嶺で形成され、長い年月をかけて中央海嶺から離れるように移動していき、大陸プレートと衝突する[2]。海水を含む海洋プレートは、大陸プレートよりも強固で密度が高く重いため、両者がぶつかると海洋プレートは(海溝やトラフにおいて)大陸プレートの下に沈み込んでいくことになる[2][3]。
海洋プレートは、海洋地殻とその下のマントルの一部からなる[4]。海洋地殻とは海洋底を構成する地殻のことであり、厚さは約6kmである[5]。海洋プレートの地殻が黒い玄武岩からなるのに対し、大陸プレートの地殻は白い花崗岩からなる[6]。
地球上で最も面積の広い海洋プレートは、太平洋の海底の地殻及びマントル上方のリソスフェアを形成する太平洋プレートである。また、日本列島南方にあるフィリピン海プレートも海洋プレートの一種である。
脚注[編集]
- ↑ “Oceanic plate | geology” (英語). Encyclopedia Britannica. 2021年6月30日確認。
- ↑ a b “海溝型地震”. www.jishin.go.jp. 地震調査研究推進本部. 2021年12月28日確認。
- ↑ 小項目事典,世界大百科事典内言及, 精選版 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,ブリタニカ国際大百科事典. “海洋プレートとは” (日本語). コトバンク. 2021年12月28日確認。
- ↑ “日本列島の地質と構造|地質を学ぶ、地球を知る|産総研地質調査総合センター / Geological Survey of Japan, AIST”. www.gsj.jp. 2021年6月30日確認。
- ↑ 日本大百科全書(ニッポニカ),デジタル大辞泉,世界大百科事典内言及. “海洋地殻とは” (日本語). コトバンク. 2021年12月28日確認。
- ↑ 大木 (2009).
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 大木聖子 『地震の大研究: 起こるしくみからそなえまで』 PHP研究所, 2009、18頁。ISBN 9784569689531。