浅野祐吾

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浅野 祐吾(あさの ゆうご、1918年 - 1982年9月18日)は、兵学研究者[1]。専攻は軍事思想史[2]。最終階級は帝国陸軍では陸軍少佐、陸上自衛隊では陸将補。

略歴[編集]

東京生まれ。1935年麻布中学校4年修了。1938年陸軍士官学校卒業(51期)。1944年陸軍少佐、陸軍大学校卒業(59期)。1945年留守第19師団参謀、第78師団参謀、羅南師管区参謀。1945~1950年ソ連抑留。1954年陸上自衛隊に入隊。1958年幹部学校高級課程学生。1959年第1普通科連隊大隊長。1961年幹部学校教官。1965年幹部学校研究員。1971年陸将補、現職退官、防衛庁教官。1974年幹部学校教官。1979年幹部学校退職[3]日本クラウゼヴィッツ学会設立の中心となり、初代代表[2]。1982年9月18日に急逝[2][3]、64歳。勲四等旭日小綬章を受章[3]

著書[編集]

  • 『軍事思想史入門――近代西洋と中国』(原書房、1979年、増補新装版2010年)
  • 『帝国陸軍将校団』(芙蓉書房、1983年)

分担執筆[編集]

  • 陸上自衛隊幹部学校修親会編『統率の実際――第二次大戦の将軍たち 1』(原書房、1974年)
  • 陸上自衛隊幹部学校修親会編『統率の実際――第二次大戦の将軍たち 3』(原書房、1974年)
  • 今井武夫、寺崎隆治他執筆『日本軍の研究・指揮官(上・下)』(原書房、1980年)※『統率の実際』の改題
  • 日本放送出版協会編『歴史への招待 11』(日本放送出版協会、1981年)
  • クラウゼヴィッツ協会編、クラウゼヴィッツ研究委員会訳『戦争なき自由とは――現代における政治と戦略の使命 クラウゼヴィッツ生誕200周年記念論文集』(日本工業新聞社、1982年)
  • カール・フォン・クラウゼヴィッツ著、外山卯三郎訳『ナポレオンのモスクワ遠征』(原書房、1982年)

出典[編集]

  1. 塚本隆彦「旧陸軍における戦史編纂――軍事組織による戦史への取組みの課題と限界」『戦史研究年報』第10号、2007年
  2. a b c 小山弘健「クラウゼヴィッツとテクノロジー――『戦争論』と技術的要因の関係について」『長野大学紀要』第5巻4号、1984年
  3. a b c 浅野祐吾『帝国陸軍将校団』芙蓉書房、1983年