江原慶

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江原 慶(えはら けい、1987年 - )は、マルクス経済学者。宇野派[1]

2010年東京大学経済学部卒業。2015年同大学院経済学研究科博士課程修了[2]。「資本主義的市場と恐慌の理論」で博士(経済学)(東京大学)[3]。2016年東京大学大学院経済学研究科助教、2017年大分大学経済学部講師、2018年准教授、2022年東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授[2]

2015年に論文「複数生産条件下での市場の無規律性」(『季刊 経済理論』第49巻4号、2013年)、「恐慌の両極性――市場における恐慌の基礎」(『季刊 経済理論』第51巻2号、2014年)で第6回経済理論学会奨励賞[4]。2017年に論文「From Classical Market View to Marxian Market View: Reinterpreting the Theory of Market Value」で世界政治経済学会(WAPE)よりThe Distinguished Achievement Award in Political Economy for the Twenty-first Centuryを受賞[5]。2020年に『資本主義的市場と恐慌の理論』(日本経済評論社、2018年)で第15回政治経済学・経済史学会賞を受賞[1]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『資本主義的市場と恐慌の理論』(日本経済評論社、2018年)
  • 『マルクス価値論を編みなおす』(桜井書店、2024年)

編著[編集]

  • Kei Ehara ed., Japanese Discourses on the Marxian Theory of Finance, Palgrave/Macmillan, 2022
  • 『多様化する現代の労働――新しい労働論の構築に向けて』(石井まこと共編著、法律文化社[大分大学経済学部創立100周年記念叢書]、2024年)

訳書[編集]

  • マルチェロ・ムスト『アナザー・マルクス』(結城剛志共訳、堀之内出版、2018年)
  • 伊藤誠『価値と恐慌』(伊藤誠共訳、岩波書店、2024年)

分担執筆[編集]

  • 守健二編著『恐慌論の論点と分析』(創風社、2014年)
  • 勝村務、小幡道昭教授退職記念誌刊行会編『経済原論研究への誘い――小幡理論をめぐって』(響文社、2016年)
  • さくら原論研究会編『これからの経済原論』(ぱる出版、2019年)
  • SGCIME編『マルクス経済学 市場理論の構造と転回』(桜井書店、2021年)

出典[編集]

  1. a b 第15回(2020 年)政治経済学・経済史学会賞PDF」政治経済学・経済史学会
  2. a b researchmap
  3. CiNii 博士論文
  4. 第6回奨励賞 経済理論学会
  5. 江原慶「第12回世界政治経済学会に参加してPDF」『季刊 経済理論』第55巻第1号、2018年

外部リンク[編集]