水素爆弾
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水素爆弾(すいそばくだん、英:hydrogen bomb)とは、核融合反応を利用した爆弾。
概要[編集]
核分裂反応を利用した原子爆弾よりも強力にできる模様。理論的には威力に上限は存在しない模様。
実戦で使用された例は無い。
主な水素爆弾[編集]
B53[編集]
アメリカの爆撃機に搭載可能な4.5トン程の重さの水素爆弾。すべて解体されたと言われている[1]。威力は「リトルボーイ」の600倍程。
ツァーリ・ボンバ[編集]
人類史上最大の威力を持つ爆弾とされている、旧ソビエト連邦製の水素爆弾。その核実験の際の衝撃波は地球を3週したらしい。実験時は威力を半減されていたものの「リトルボーイ」の3,300倍、つまり素の威力は「リトルボーイ」の6,600倍となる[2]。リトルボーイは一発で死者10万人以上とすると、ツァーリ・ボンバを素の威力で実戦投入した場合、一発で死者6億人以上になるのかもしれない[3]。
でも同じ核融合反応をしている太陽と比べると、その威力は足元にも及ばない。
余談[編集]
jawp:ヒンデンブルク号爆発事故でも水素が爆発してますが、核融合反応ではないので水素爆弾ではありません。
筒井康隆の『アフリカの爆弾』には5ギガトンのミサイルが登場するが、一発爆発するとそれだけで人類が滅亡してしまうので、発射装置としては意味がない、という言説がある。それもあって、水爆の威力を上げるよりも戦術級の原子爆弾多数配備するようが戦略上意味があるという話が出てきて、「戦術核兵器の拡散の防止」が重要になっている。
脚注[編集]
- ↑ “‘B53’最後の一発 解体…米 スーパー核爆弾時代、歴史の中に”. Hankyoreh japan (2011年10月27日). 2019年1月9日確認。
- ↑ “【閲覧注意】戦後70年、現在の核兵器は恐ろしい程に強力な進化を遂げている・・・”. Ungra News (2015年8月9日). 2019年1月9日確認。
- ↑ ただし、「爆発圏内に六億人を集めることができたなら」である。広島では民間人を疎開させていたにもかかわらず十万人が亡くなったが、いわゆる「原爆症」による死者をどう見積もるかという話にもなる。