正覚院 (八千代市)
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正覚院(しょうかくいん)は、千葉県八千代市村上1530番地1にある真言宗豊山派の寺院。山号は池證山。寺号は鴨鴛寺(鴛鴦寺)。本尊は大日如来。鴛鴦(おしどり)伝説で知られる寺である。
概要[編集]
この辺りはその昔、阿蘇沼と呼ばれる大きな沼沢地であり、平安時代後期の保元年間(1156年から1159年)に平真円という入道がここで1羽のオシドリを射落としたが、その夜に美女が真円のもとを訪れて夫を殺したと嘆き、「日暮るれば、さそいしものを、阿蘇沼の、まこもがくれの、一人寝ぞうき」という歌を残したという。そして翌日の朝、昨日射止めた雄のオシドリとくちばしを合わせて、雌のオシドリが冷たくなっていたので哀れと無常を感じた真円は、沼のほとりに1つの堂宇を建立してオシドリを弔ったといわれ、これが寺の開基と伝えられる。
この寺には鎌倉時代後期に作られた釈迦如来立像があり、これは千葉県の文化財に指定されている。