森の歌

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森の歌 (もりのうた、Песнь о лесах) は、1949年ソ連の作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチが発表したクラシック作品である。

概要[編集]

1950年スターリン賞を受賞。ヨシフ・スターリンを褒めたたえることを目的にスターリンが進めていた緑化事業を題材にした作品である。特に第4曲「ピオネールは木を植える」と第5曲の「スターリングラード市民は前進する」は人気となった。全7曲構成で約40分あるオラトリオである。

作詞は制作にあたりショスタコーヴィチが詩人のエヴゲーニー・ドルマトフスキーに依頼したものである。この作品は、フルシチョフ時代に歌詞が書き換えられ、スターリンを讃美する言葉が大幅に削られた。さらにソ連崩壊とともに演奏されることが激減した。

構成[編集]

  • 第1曲「勝利」Когда окончилась война
  • 第2曲「祖国を森で覆わせよう」Оденем Родину в леса
  • 第3曲「過去の思い出」Воспоминания о прошлом
  • 第4曲「ピオネールは木を植える」Пионеры сажают леса
  • 第5曲「スターリングラード市民は前進する」Сталинградцы выходят вперёд
  • 第6曲「未来の散歩道」Будущая прогулка
  • 第7曲「栄光」Слава

歌詞修正前の第7曲「栄光」は特に、独裁者スターリンに対する個人崇拝色が強い曲で、歌詞はスターリンへの賛辞が延々続いていた。

日本[編集]

日本では日本共産党が関わる共産主義者による「うたごえ運動」で戦後から歌われ「ピオネールは木を植える」は90年代まで児童に歌われた。

関連記事[編集]