東京都のコロナ患者受け入れ病院
東京都のコロナ患者受け入れ病院(とうきょうとのころなかんじゃうけいれびょういん)は、東京都におけるCOVID-19患者の受け入れ病院
コロナ患者受け入れ病院[編集]
東京都指定三次救急医療機関である東京医科歯科大学医学部附属病院は、2020年1月28日には大学全体のコロナ対策本部が設置され、2020年4月にコロナ患者受け入れに舵を切った、2020年5月1日時点で4台のECMOを使用、3つの病棟129床を閉鎖し、同時に、予定手術も4月中旬ですべて休止し、院内ICUと救急ICU(計26床)を重症患者用22床に転換し、中等症用として3病棟を用意し、80人以上の患者受け入れ態勢を整えた、結果として、100億の減収となった[1]。他方、国の令和2年度第3次補正予算は、東京医科歯科大学医学部附属病院に充当することなく、日本医師会の中川俊男会長主導のもと、多くのコロナ患者を受け入れている公的病院ではなく、開業医等に充当された[2][3]。
東京都指定三次救急医療機関である東京大学医学部附属病院は、2021年1月7日時点で重症患者受け入れはたったの7人、国立国際医療研究センターは、2021年1月17日時点で重症患者をたった一人しか受けていない状態を放置している[4][5]。
東京都指定二次救急医療機関である順天堂大学医学部附属順天堂医院では、2020年4月に入り、都内と千葉県内の三つの付属病院で新型コロナの患者を受け入れている。27日現在、軽症者から重症者を含めて各病院で20~30人が入院。「当初の入院患者は保健所からの依頼だけだったが、今では飛び込みの感染者が三分の一を占める」、順天堂医院(文京区)では屋外にプレハブの外来施設を設置。発熱患者などを診察し、感染の有無を検査している。入院患者は専用の病棟に収容し、一般の患者から隔離している。と述べている[6]。
慶應義塾大学病院では、コロナ患者受け入れ病床数についての公表がなかった[7]。
東京女子医科大学病院では、コロナ患者受け入れ病床数についての公表がなかったにもかかわらず、東京女子医科大学の3つの付属病院で、100人を超える医師が2021年3月までに一斉退職した、また、約400人の看護師が一斉に退職の意向を表明した、ただし、今回の問題の本質は、いくつかの医療事故訴訟により特定機能病院の認可を失った事が大きい(特定機能病院の認可の有無により病院として数十億の減収となる)[8][9][10]。
東京都立川市の立川相互病院では、昨年4月から今年4月までの約1年間で242人のコロナ患者を受け入れてきた。5つある一般病棟の1つを改修して専用病棟とし、ICU(集中治療棟)、HCU(準集中治療棟)のうち3床を重症患者用に使用、また、窓に「医療は限界 五輪やめて! もうカンベン オリンピックむり!」と掲示し国民から多くの共感を得た。ただし、一部では日本共産党系病院によるコロナの政治利用との批判がある事も否定できない[11]。
東京都では13日、東京都立広尾病院、東京都保健医療公社豊島病院、東京都立荏原病院の3病院を、新型コロナウイルスの新規陽性者の入院先として専門的に取り組むものとすると発表した、3院では現在、計約100人の新型コロナ患者が入院しているが、専門病院化により、さらに600人ほどの受け入れが可能になる。[12]。
日本医科大学付属病院では、東京医科歯科大学医学部附属病院がコロナに特化し、救命救急病床をコロナ病床へ改修した事に伴い、コロナ以外の都内における三次救急患者受け入れを一人で負担する事となった[13]。
2020年9月に開設した渋谷区の東海大学医学部付属東京病院(60床)は、中等症と軽症患者を対象とし、新型コロナウイルスの感染者向けの専用病院の運用を始めた。[14]
東京都は2020年12月16日、旧東京都立府中療育センター(府中市)で新型コロナウイルスの感染者向けの専用病院の運用を始めた。中等症と軽症患者を対象とし、介護が必要な人や日本語の通じない人なども積極的に受け入れ、他の医療機関の負担軽減を図る。当面は2病棟32床で運用し、最終的に100床まで増やす予定。急変して重症化した場合は、近くにある東京都立多摩総合医療センター(府中市)に搬送する[15]。東京都立多摩総合医療センター新型コロナウイルス感染症専用病棟では、12月に42人、1月に107人、2月に77人の患者を受け入れている。[16]
2021年1月20日読売新聞調べ、都内の医療機関が情報共有する都のサイトのデータを比較した。都内に14病院しかない特定機能病院で1~17日に都の重症者基準である「人工呼吸器または体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)」を装着したコロナ患者数は、最も多かった昭和大病院が1日平均7.5人。次いで東京医科歯科大病院6.0人、日本医大病院5.2人、東京医大病院4.8人、聖路加国際病院4.1人。残りの9病院は3人台が1病院、2人台が6病院、2人未満が2病院だった。全体の平均は3.5人[17]。
東京医科歯科大学医学部附属病院は、2020年9月23日時点で、コロナ病床を90床から134床に増床した[18]。
聖路加国際病院(中央区)では、2020年9月1日現在、400人超の患者を受け入れ、ピーク時には40床を超えた[19]。
東京医科歯科大学医学部附属病院では、2020年5月8日現在、田中雄二郎学長から、資金援助のお願いと共に、ハード面の改修として、新たに20台の人工呼吸器を購入し、ECMO(人工肺)5台、人工呼吸器82台の体制を敷いて多くの重症患者様の治療に当たっている旨要請している[20]。
2020年7月22日、昭和大学病院(品川区)へ、東京都は「重症者用10床、中等症者用30床」を段階的に準備するよう病院側に要請した。昭和大学病院は「重症は8~10床、中等症は18床」、「第1波」と同程度の病床を確保可能だと伝えた。40床は難しいとの判断だった[21]。
2020年12月6日、東京医科歯科大学医学部附属病院では、重症者向けの病床は埋まり、新たな受け入れができない状況だ。コロナ患者以外の大きな手術なども一部断らざるを得ず、救急患者の対応は半数になった。関係者は「限界だ。」と訴える[22]。
脚注[編集]
註釈[編集]
出典[編集]
- ↑ https://webronza.asahi.com/national/articles/2020051800003.html?page=1
- ↑ https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2020/fy2020.html#COVID19
- ↑ https://news.yahoo.co.jp/articles/9ddff09d0e4bdb2a6f8e66c76f587da883bc67a7?page=1
- ↑ https://news.yahoo.co.jp/articles/37c3483ca08ff0e333e391b13ad8e5eb532b142f
- ↑ https://archive.is/FX4tO
- ↑ https://www.tokyo-np.co.jp/article/16990
- ↑ https://www.google.com/search?q=%E6%85%B6%E5%BF%9C%E7%97%85%E9%99%A2+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%97%85%E5%BA%8A&biw=1920&bih=937&sxsrf=ALeKk02MHXFHlEIDFiloZlf6A5VV1B8XuQ%3A1621049381402&ei=JUCfYOqFGLeTr7wP75SFyAE&oq=%E6%85%B6%E5%BF%9C%E7%97%85%E9%99%A2+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%97%85%E5%BA%8A&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAxQAFgAYPTMAWgAcAB4AIABVIgBVJIBATGYAQCqAQdnd3Mtd2l6wAEB&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiqrKrE38rwAhW3yYsBHW9KARk4ChDh1QMIDg
- ↑ https://toyokeizai.net/articles/-/363372
- ↑ https://news.yahoo.co.jp/articles/237e5b661c48815722a52ded7a59612c71c6e0be?page=1
- ↑ https://archive.is/oWfGr
- ↑ https://news.yahoo.co.jp/articles/eb6ac98e3aa7f55f0d1bc4e802bb6603a068b360
- ↑ https://www.yomiuri.co.jp/national/20210113-OYT1T50147/
- ↑ http://www.nms.ac.jp/var/rev0/0022/5322/oujyu2019.pdf
- ↑ https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG158PU0V11C20A2000000/
- ↑ https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG158PU0V11C20A2000000/
- ↑ https://www.fuchu-hp.fuchu.tokyo.jp/about/department/coronavirus_infection_ward/performance/
- ↑ https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210119-OYT1T50259/
- ↑ https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000691235.pdf
- ↑ https://hospital.luke.ac.jp/about/approach/pdf/St_Luke_no43.pdf
- ↑ https://www.tmd.ac.jp/medhospital/topics/200508/index.html
- ↑ https://mainichi.jp/articles/20200722/k00/00m/040/285000c
- ↑ https://mainichi.jp/articles/20201206/ddm/001/040/114000c