札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故
日付 | 2018年(平成30年)12月16日 日曜日 |
時間 | 20時29分頃(JST) |
場所 | 北海道札幌市豊平区平岸3条8-1-28 酒井ビル アパマンショップ平岸駅前店 |
死者 | 0人 |
負傷者 | 52人 |
損害 | 当該雑居ビルが倒壊炎上、付近の建物のガラスが破損、大規模停電等 |
原因 | 未使用のスプレー缶120本を噴射した後、湯沸かし器を点火したところ爆発 |
札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故(さっぽろふどうさんちゅうかいてんぽガスばくはつじこ)とは、2018年(平成30年)12月16日に北海道札幌市豊平区で発生したガス爆発事故である。
概要[編集]
アパマンショップの建物が爆発し、周囲に被害をもたらした。換気をせずにクリーニングに使う可燃性ガスが入った缶のガス抜きをし、手を洗うために給湯器が動作したところ引火して爆発。奇跡的に死者は出なかったが、爆発の影響は付近の建物にも及び、周辺の居酒屋にいた客など52人が負傷した。
1年後、周辺住民の30名が当該店舗を運営するアパマンショップリーシング北海道に対して総額5050万円の損害賠償請求を起こした。それから更に2年後、和解が成立。金額は非公表。
アパマンショップリーシング北海道と異なり、アパマンショップのフランチャイズグループ内で持株会社であるAPAMAN株式会社は直接本事件において責任を負う立場では無いが、爆発事故の原因が店員によるスプレー缶のガス抜きにある事が報じられると株価が大きく下落した[1]。これを受けAPAMANは「この度の爆発事故を起こしましたアパマンショップ平岸駅前店は、APAMAN 株式会社の子会社である株式会社アパマンショップリーシング北海道(所在:北海道札幌市 代表取締役:佐藤大生)が運営する店舗です。全国に展開するアパマンショップブランドの多くの店舗は、APAMAN 株式会社の子会社であるApaman Network 株式会社とフランチャイズ加盟契約を行なっている、“独立した企業”が運営しておりますことをお知らせ致します」と強調するコメントを発表し対応に追われた。
判決[編集]
事件から1年後、警察は同店の店長を重過失傷害と重過失激発物破裂の疑いで書類送検[2]。地検が同罪で在宅起訴[3]。1年後、求刑禁錮3年6ヶ月に対して禁錮3年、執行猶予4年の判決が下された[4]。
過失激発物破裂は物を爆発させて他のものを壊す罪であり (刑法117条)、やろうと思っても簡単にできるものではない。また、重過失障害の法定刑は罰金であるため、禁錮の求刑は重過失激発物破裂罪が主となって請求されたと見るべきであろう。