月齢1

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月齢1(げつれい1)とは、新月から1日後の糸のように細いのこと。観測のチャンスは極めて少ない。

なぜ、観測が難しいのか[編集]

太陽と同じ方向に月が来る新月から1日しか経っていない。そのため、日没後平均49分ほどで沈んでしまう。これは航海薄明中で、まだ暗くなっていない。そのため、月を見つけるのは難しい。また、日没時でも高度が平均12度ほどしかないので、大気の揺らぎに左右されてしまう。月齢1の月の観測は、時間との戦いである。

コツ[編集]

春がおすすめ[編集]

春分のころ、新月後の夕方の空では、月が太陽の真上に来る。そのため、月の高度が高くなり、観測しやすくなる。ただし、春は霞のために空気が悪いことが多く、2月頃のほうがよいこともある。

月齢1.5近くを狙う[編集]

四捨五入して月齢1になればよいのであれば、月齢1.4など、月齢1.5ぎりぎりのときを狙うのもよいだろう。http://www.moonsystem.jp/checkup2.cgi では、0.001単位での月齢が秒単位で計算できるので、便利である。

双眼鏡や望遠鏡を使う[編集]

小さな月も探しやすくなる。

写真撮影する[編集]

シャッタースピードを遅くして撮影すると、多くの光がたまり、暗い月も見やすくなる。あとから画像処理ソフトウェアを使いコントラストを強くしてみると、見つかるかもしれない。

事前に正確な位置をつかむ[編集]

月齢1の月を観測できる時間は限られている。事前に、月がどこに見えるのか調べておくことが成功につながる。「西の空」といっても、季節により微妙に異なる。https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/skymap.cgi などが便利。

見え方[編集]

月齢1の月は日没後にしか見られないので、必ず、見えている側が下になる。見られる地域はスミス海フンボルト海縁の海危難の海などだが、秤動によって見え方は大きく異なる。暗いので、詳細な観測には適さない。満月直後のほうがよい。