時雍館
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時雍館(じようかん)とは、現在の茨城県常陸大宮市野口1337に存在した水戸藩の藩校である。
概要[編集]
江戸時代末期の弘化元年(1844年)、水戸藩主の徳川斉昭によって創設された。当初は医学の研究所のような役割を担っていたが、安政元年(1854年)に射撃場、剣道場などを設けて文武の研修所に改めると共に、地方の有力者の子弟を招聘して学ばせる場所とした。鯉渕要人、斎藤監物などの人材がこの藩校からは出ている。
元治元年(1864年)、天狗党の乱が発生した際にこの藩校は挙兵陣地として使用され、そのために建物は諸生派によって全て焼き払われてしまった。現在は野口小学校の構内に記念の石碑が建立されているのみである。