新宿末廣亭

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新宿末廣亭(しんじゅくすえひろてい,Shinjuku Suehirotei)は新宿区にある落語色物定席寄席の一つである。

概要[編集]

1897年(明治37年)創業。木造の寄席である。昼・夜各席約十八組の演芸のうち十一組ほどが落語、そのほか漫才、奇術、曲芸、俗曲などの色物を揃え、名実ともに各演芸分野の第一人者が登場する。落語芸術協会と落語協会の二つの協会が交互に出演する。東京都内には「末廣亭」と合わせ、「上野鈴本演芸場」「浅草演芸ホール」「池袋演芸場」の4軒の定席だけである。新宿末廣亭は新宿地域文化財第一号に指定されている[1]

再建[編集]

新宿は戦争の空襲で焼け野原となり、新宿末廣亭は焼失した。北村銀太郎関東尾津組の『光は新宿より』に共感し、1946年(昭和21年)に北村のノウハウを注ぎ込み、「理想の寄席」として作ったのが「末廣亭」である。1946年(昭和21年)3月に新宿末廣亭を開場した。北村は借地だった土地を買い取り、建築業から寄席の席亭となった[2]

基本事項[編集]

  • 名称:新宿末廣亭
  • 所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿3-6-12
  • 交通:東京メトロ丸ノ内線都営新宿線新宿三丁目駅より徒歩1分
  • 椅子席 117席
  • 桟敷席 1階 76席  2階 120席
  • 営業日 1月1日~12月29日
    • 昼の部 12:00~16:15
    • 夜の部 16:45~20:30
  • 入場料 当日券 全自由席
    • 一般 3,000円
    • シニア(65歳~) 2,700円
    • 学生 2,500円
    • 小学生 2,200円

クラウドファンディング[編集]

コロナ禍に伴う休業や入場制限などの影響で各寄席の2020年度の売り上げは前年度比で平均7割減。毎月200万~300万円の赤字が続いていた。「年内存続はぎりぎり」と言われていた。落語協会と落語芸術協会は5月18日、共同でクラウドファンディングを始め、5000万円を目標とした[3]

期間最終日の6月30日午後2時過ぎに1億円を突破し、寄付金は鈴本演芸場、新宿末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、お江戸上野広小路亭に分配される[4]

公式ページ[編集]

新宿末廣亭

参考文献[編集]

  1. 新宿区地域文化財認定物件一覧新宿区
  2. 冨田均(2001)『聞書き・寄席末広亭―席主北村銀太郎述』平凡社
  3. 寄席支援へクラウドファンディング時事通信,2021年05月18日
  4. 寄席支援のクラファン1億円突破デイリー,2021年6月30日