愛知刈谷少年集団暴行事件
愛知刈谷少年集団暴行事件(あいちかりやしょうねんしゅうだんぼうこうじけん)とは、2015年6月6日に愛知県刈谷市逢妻町3丁目の逢妻川で発生した少年犯罪である[1][2]。
概要[編集]
2015年6月6日午後11時10分頃、愛知県刈谷市逢妻町]]3丁目の逢妻川で「友人が溺れて行方不明になった」と110番通報があった[1][2]。通報により駆け付けた刈谷署員に事件現場にいた複数の少年が刈谷市の男子高校生A(当時15歳)が川に入り、姿が見えなくなったと説明したため任意の事情聴取をする[1]。聴取のうち、刈谷市の男子高校生B(当時16歳)、会社員の少年C(当時15歳)、男子中学生D(当時14歳)がAに対して川に入る前に集団暴行していたとして6月7日、暴力行為法違反容疑で逮捕した[1]。逮捕容疑は6月6日午後10時40分頃、刈谷市内の川の堤防上で何度も顔を殴ったり腹を蹴ったりした疑いである[1][2]。
刈谷署によると容疑者3名は容疑を認め、動機として「被害者の男子高校生には彼女がいたのに、他の女の子をナンパしたので腹が立った」と供述しているという[1][2]。当時の状況に関しては「向こう岸まで泳いで戻ってきたら許してやると言うと、自分で靴を脱いでズボンのベルトを取り、服を着たまま川に入った」と説明しているという[1][2]。Aは川を半分ほど泳いだあたりで溺れ、姿が見えなくなった[2]。愛知県警は6月7日、周辺を捜索したがAは見つからなかった。容疑者の3少年は「川に(Aを)助けに入った」とも供述している[2]。
当時、現場にはAと交際していた少女の他、約10人ほどの少年少女がおり、全員が顔見知りだった[1][2]。Aは逮捕された少年一人を含む複数の友人と名古屋市内の祭りに行った後に事件現場に呼び出されて事件が起こったらしい[2]。
事件現場はJR東海道線の逢妻駅から西に約600メートル離れた逢妻川の河川敷で、この付近の川幅は対岸まで約30メートル[1][2]。最も深い場所は3メートルの水深があり[2]、川は周囲の田畑などより高い土手の内側にあり周辺からの見通しは悪い[1]。現場から10数キロ下流で知多湾に注いでおり、愛知県警や海上保安庁がダイバーなどを投入して今後もAを探す予定である[1]。