応援団
応援団(おうえんだん)は、主に屋外におけるスタジアムで行われる、観客のいるチームスポーツ(大学などの運動部の試合など)を応援する人たちの団体。本エントリにおける記述は、略称としての「援団」についての記述である。
概要[編集]
主として男性であり、詰襟の学生服・学帽・黒革靴が定番ファッションである。これが女性だとチアリーディングになり、ミニスカートの下に見せパン(「キカル」というらしい。テニス用のアンダースコートはポケット(テニスボールが入れられる)があるので便利だそうだ)でリストバンド、両手にポンポンを持つのがお約束である。ポンポンは自作するそうで、「ガードレールの柱に平テープ(「PEテープ」。「スズランテープ」は商標)をグルグル巻いて、中央を縛ってから切って作る」という。作成現場を通りがかって(ガードレールは車道と歩道の間にあることが多いし、車道上ではなく歩道側で作業するのが安全だろう)じっくり見てしまった。
詰襟の制服で角刈り(「スポーツ刈り」ともいう)などの短髪かつ屈強な男子大学生が複数名おり、応援観客に対しては礼儀正しくあるように指導されており、観客や他の応援団(敵味方は問わない)にも挨拶は欠かさない。「試合場に礼」「観客席に礼」は当然行い、相手方の応援団長とはエールの交換の時刻の打ち合わせなどといった細かい調整もある。
体育会系の一番厳しい所でメンツを気にすると漫画には書かれていた。
なお、筆者の高校の応援団は、部活動ではなく委員の一つであった。つまり、その方が管理しやすいからであろう。
しばしばネタにされる。かのアーノルト・シュワルツェネッガーが日本で日清のカップヌードルのCMを撮影するときに「意味がわからん」というので大川興業が呼ばれて披露したという話がある。カシオの関数電卓でも、「黒柳徹子さんは、関数電卓のユーザー層からは外れているだろう」というので「いちばん関数電卓を使わなそうな高校生・大学生」として、応援団バージョンが製作されたという。「サイン・コサイン・タンジェント、アークもOKルートパイ、カシオで一発ワンタッチ」がTV-CMとして流れた。
「三々七拍子」はオタ芸のひとつとして定着し。「森田一義アワー ― 笑っていいとも」の「チャッ・チャチャ・チャッ」はこの流れであると思われる。
組織や装備など[編集]
中心人物として「団長」がおり、団旗を掲げる「旗持ち」や「大太鼓」を持つ隊員がいる。その他、校歌や応援歌などを歌う合唱隊がいるので、おおむね六人以上のメンバーで構成される。
ラグビーで知られた「魔法の水」が入っているといわれるアルマイト製の大型の薬缶や「レモンの砂糖漬け」「梅干しと砂糖入りの麦茶」「スポーツドリンク」「氷(「かちわり」も含む)」などが入ったクーラーボックス(またはバッカン)などを装備している。あとは「普通ゴミ用のポリエチレンのゴミ袋」「空き缶用の厚手のビニール袋」「ゴミ用のトング」なども装備していることがある。
いわゆる「援団」は、「もはや時代遅れである」という意見はあるが、それは「時代遅れなリーダーがいた」だけの話であり、「様式」という観点からすると絶滅危惧種であり稀少種である。